自然豊かなオーストラリアには海や山などが生み出す唯一無二の自然の絶景がたくさん存在しています。自然だけではなく美しい建築なども多く存在し、多くの外国人観光客が訪れる人気の国のひとつです。

シドニーにある「オペラハウス」やウルル・カタ・ジュタ国立公園にある「ウルル(エアーズロック)」などの絶景観光スポットは多くの人が一度はテレビなどのメディアで目にしたことがあるのではないでしょうか。

海に浮かぶ船の上に木々が群生しているという不思議な光景が見られるのは、オーストラリアのシドニーにあるホームブッシュベイです。「SS Ayrfield」という船名のこの船は1911年にイギリスで作られたものです。

まるで“海に浮かぶ森”というのがぴったりな光景です。上空から見ると、廃船というのは全く分からず、ただの小さい島のように見えます。周囲の開発された都市と並ぶと、ここだけ時間が止まっているような不思議な感覚になります。

この地域は過去に、再開発が進み重工業が盛んな場所となりましたが、それに伴い有害物質が海へと流れ出てしまいました。その結果、海は深刻な汚染に悩まされ、漁業の活動も禁止されたという歴史があります。

作られた1年後の1912年にはシドニーに移され、蒸気で稼動する石炭船として活躍していました。しかし後の第二次世界大戦の時期には、太平洋地域で戦う駐留米軍に物資を供給するために活躍しました。

1972年には船舶として登録が解除されて船としての役割を引退しました。しかし、引退しても壊されることなくこの場所に置かれました。そこからおよそ45年経ち、廃船がこのように緑あふれるで素晴らしいスポットに生まれ変わったといことなんです。

いかがだったでしょうか。海に浮かぶ森のような廃船“SS Ayrfield”。隠れた絶景スポットなのでシドニーを訪れた際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
（※掲載されている情報は2017年11月に公開したものです。必ず事前にお調べ下さい。）