世界中の女性を虜にするパリなど、おしゃれな国として名をはせるフランス。日本とは右も左も違って見えるこの国に、みなさんも一生に一度は行ってみたいと思うのではないでしょうか。

水に浮かぶ古城“モンサンミシェル”や、パリの街を見下ろす“エッフェル塔”など、何か月あっても足りないほどの魅力でつまったこの国に、フランスらしく美しい反面、どこか私たち日本人にもなじみのある風景を発見しました。今回はそんな町、「コルマール」についてご紹介します。

アルザスの伝統的な趣が残る「コルマール」はフランスの東部、ドイツとの国境付近に位置する町です。“アルザス・ワインの首都”とも称されるこの町の高台からは、一面に広がるブドウ畑が印象に残ります。

第二次世界大戦の戦禍から逃れたこの町には、木組みの家々や石畳の歩道など中世ヨーロッパの面影がくっきりと残っています。昔ながらのアルザスの趣きに満ちた田園風景は、どこか懐かしく優しい空気が漂っています。

町の中を縫うようにして流れる運河と、その両脇に立つパステル調の家々が並ぶ地域は、“ちいさいベニス”と呼ばれているほどの素敵な景色が広がっています。その可愛らしい雰囲気から、石畳に足音を響かせるだけでも自然とハッピーになれる場所ですよ。

町の中には可愛らしい装飾が施されたお店もあって、女性のハートをくすぐるスポットであふれています。次に曲がり角の先にはどのような景色が待っているのかと思うと、歩き回るのも楽しくてウキウキしてしまいます。

建物を彩る花々や水面に映る美しい町並みは、映画でも現実でもコルマールの生活の中に飲み込まれるような魅力があります。中でも“プフィスタの家”は、まるで骨董品のような味のあるつくりの建物で、作品中にも登場しているんだとか。みなさんもこれを機に、映画を観返してみてはいかがですか。

カラフルな町並みとは一変して、クリスマスシーズンにデコレ―ションされた家々のライトアップもまた一見の価値ありです。片田舎の人々が仲睦まじく祝いあうクリスマスは、どこか微笑ましくて自分も町民の一員になりたいと羨ましくなるほどですよ。

花々が咲き誇る季節や、きらびやかなクリスマス時期など、どのシーズンでも楽しめるコルマールは、フランス観光で時間があれば足を運びたい町です。温和でメルヘンな世界へ、みなさんもぜひ行ってみて下さいね。

いかがでしたか。アルザスの原風景が広がる「コルマール」は、カラフルで可愛らしい町並みと人々の温かさであふれています。ジブリファンにも嬉しい田園風景を訪ねて、レトロな暮らしへ飛び込んでみませんか。
（※掲載されている情報は2018年1月に公開したものです。必ず事前にお調べ下さい。）