気分は映画の主人公!「武田尾廃線跡ハイキングコース」の歩き方

1986年、新線が敷設されたため、廃線となった福知山線(生瀬駅〜道場駅間)。その内、生瀬駅から武田尾駅の区間は、利用者の自己責任を原則とした人気のハイキングコースとなっております。雄大な武庫川に沿った眺めの良いコース、そしてトンネルや鉄橋を歩く不思議な体験に冒険心がくすぐられることでしょう。

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このまとめ記事の目次
福知山線の道場駅〜武田尾駅間。武庫川に沿うかつての区間には素晴らしい景観が広がっていました。
単線・非電化の列車はのんびりと走り、乗客を楽しませてくれました。
しかし1986年、新線に切り替わり。
列車のスピードはアップしたものの、トンネルばかりの無味乾燥な区間となっていしまいました。
旧線は廃線となり、立ち入り禁止区間に。
しかし、この廃線跡は武庫川の景色を楽しむには絶好のルートです。
ハイキング希望者が増えたため、JRは自己責任を条件に解放しました、
その後も廃線ハイキングの参加者は増え続け
ついに2016年、正式なハイキングコースとして一般開放されました。
一般的なルートは生瀬駅または西宮名塩駅から武田尾駅の区間となります。(武田尾駅以北は、途中まで可能)

それでは出発の前に

まず「武田尾廃線ハイキング」を楽しむに当たって注意事項を申し上げます。
●自動車・バイクは通れません。また自転車、ランニングはお控えくださいとのことです。
途中、マウンテンバイクの家族とすれ違いましたが、歩く方が楽なような気がしました。
●長い時間歩くので歩きやすい靴、動きやすい服装がおすすめ。雨具もお忘れなく。
●廃線跡なのでいくつかのトンネルがあります。照明がありませんので必ず懐中電灯を持って行ってください。
●ハイカーとすれ違うときは必ず挨拶しましょう。ハイカーのマナーの基本ですね。気持ちいい旅に!

武田尾駅から生瀬駅のルートをご紹介いたします。

約4.7km、約2時間のコースです。トイレはすませておきましょう。
武田尾駅を降りると左へ、しばらく道なりに歩きます。
このあたりも廃線だったそうですが、舗装されているので、あまり実感がわきません。
きれいに整備された橋を渡ると、枕木が並ぶ本格的な廃線跡のはじまりです。

長尾第3トンネル

さあ、ドキドキのトンネル体験です。全長86m。入口と出口から日光が入ってきますが、安全のため懐中電灯をおつけください。

長尾第2トンネル

全長142m。先ほどのトンネルより、少し長い程度です。

長尾第1トンネル

全長300mの長いトンネル。注意しないと危険です。足元の枕木を頼りに歩きます。すると
トンネルの向こうに立派な鉄橋が見えます。

第2武庫川橋梁

「武田尾廃線ハイキングコース」のハイライト。
橋の向こうのトンネルから今にも列車が走ってきそうな雰囲気です。
映画「スタンドバイミー」の世界を体験してください。
武庫川の河岸には岩山の織りなす絶景が広がります。

北山第2トンネル

全長413m。武田尾ハイキングコース最長のトンネルです。出口の明かりは全く見えません。明かりがなければ、漆黒の闇。安全なところで立ち止まって明かりを消してみてください。無の世界を感じることができます。枕木もないので、明かりなしではおそらく無理。もう一度言います。懐中電灯は必携です。

北山トンネル

全長319m。恐怖の「北山第2トンネル」を経験した後では、319mがかわいく思えます。
武田尾方面からは最後のトンネルとなります。
姥ケ懐川橋梁と名塩川橋梁の2本の橋を渡ると廃線跡は終わりです。
簡易トイレがあります。
ここから、生瀬駅までは交通量の多い国道横の歩道を歩いていきます。
約20分で生瀬駅に到着です。

生瀬駅

兵庫県西宮市塩瀬町生瀬

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廃線を歩きながら、四季折々の渓谷美を楽しめる最高のコースです。
途中のトンネルにドキドキ。普通のハイキングコースにはない楽しみ方ができます。
ハイキング愛好者だけでなく、廃線マニアや廃墟マニアにもおすすめの大冒険ルート。
マナーを守って楽しいハイキングをお楽しみください。

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