皇海山（すかいさん）は、栃木県西部と群馬県の境にまたがる様にある成層火山。笄（こうがい）山と呼ばれていた山が皇開山と宛て字され、それが皇海山となり、皇の字がスメと呼ばれることもあり「すかい」と誤読されたのが由来と言われています。日本百名山の選ばれており、静かな山行が楽しめる山として人気です。今回は、皇海山の魅力と、その周辺にあるスポットを5つ紹介します。栃木や群馬にお出かけの際は参考にしてみてください。

皇海山は、日本百名山で「原始的自然美のある山域」と紹介されています。その通り、あまり人の手が加えられていない皇海山を栃木県側から登るルートは、栃木県山岳遭難防止対策協議会の「栃木県 山のグレーディング」で、栃木県で最も難易度の高い山と指定されています。登山上級者はこちらのルートを楽しむ事ができると思いますが、登山初心者やあまり自信がない人は群馬側からのルートをオススメします。自分に合ったルートを選んで、楽しみながら登りましょう。

皇海山は、苔に覆われた樹林帯や木々、花々が美しい山として有名です。登山の途中には様々な植物の紅葉を見ることができます。また、秋が深まると地面一面が赤や黄色の落ち葉で埋め尽くされる時期がありとても綺麗です。長い時間紅葉を堪能したいなら群馬側からの初心者コースがオススメ。平坦な道や緩やかな坂が多いので、写真を撮りながら楽しんで進むことができます。上級者コースから登ると頂上から山脈に続く紅葉も見ることができますよ。

皇海山周辺にある「皇海山キャンプフォレスト」ではテントを張ってキャンプを楽しむこともできます。虫などが気になる人もバンガローがあるので安心。キッチン完備のものやBBQ可能なものなどニーズに合わせて選ぶことが可能。手ぶらセットも用意されており、テントなどの機材から調理器具、食材まで用意されているのでキャンプ初心者もデビューしやすいですね。群馬の山奥でのキャンプは非日常を味わえると大人気。空き状況は公式HPで確認しましょう。

お腹が減っては皇海山に登れませんよね。皇海山には飲食店がないので周辺のお店で食べてから向かうのがベターです。こちらのお店「水石（すいせき）」では吹割の滝を眺めながらお食事をいただく事ができます。人気の「十割そば」は麺はつるっとしていてコシがあり、汁との相性も良いと評判です。キレイな滝を眺めながら食べるお蕎麦は、いつもより美味しく感じるはずです。寒い季節はおしるこも用意されているのでそちらもオススメです。

群馬県の老神温泉郷にある旅館「仙郷（せんきょう）」。周りにはなにもない山の中にポツンとある一軒宿です。とにかく静かなので、日常の喧騒を忘れてリフレッシュすることができます。各お部屋には、源氏物語の各帖の名前が付けられていてとてもロマンチック。温泉はクセのない優しいお湯で、硫黄の独特の匂いが苦手な方も楽しむことができますよ。露天風呂付きのお部屋もあるのでゆっくりと自分達だけの時間に浸って疲れを癒しましょう。

いかがでしたか？今回は栃木と群馬にまたがる皇海山と周辺スポットの魅力を紹介しました。たまには日常を離れてゆっくりしたいという方やいつもと違う場所に出かけてみたいという方にオススメの場所です。北関東へお出かけを考えている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。