ヨーロッパ人が憧れる穴場観光都市!スイス・バーゼルの楽しみ方7選

スイス・ドイツ・フランスの国境に位置する、スイスで3番目に大きな都市「バーゼル」。チューリッヒ(スイス)やストラスブール・コルマール(フランス)を結ぶルート上にあり、素通りされがちですが、実はヨーロッパを体現するような街並みと文化を持つ穴場的観光都市。ヨーロッパ人が憧れる旧市街の街並みを散策し、大河のほとりで風を感じられる、モデルコースをご紹介します。(情報は記事掲載時点のものです。詳細は公式サイトなどでご確認ください。)

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このまとめ記事の目次

スイス「バーゼル」って、知ってる?

スイスのバーゼルは、三国国境に位置する、スイス第三の都市。チューリッヒやベルン、ルツェルン(スイス)と、ストラスブールやコルマール(フランス)、ハイデルベルクやフランクフルト(ドイツ)を結ぶルート上に位置していて、他の都市と電車1本で結ばれた便利な位置にあります。そんな交通の要衝にあるからか、バーゼルはただの「素通り都市」と思われがち。でも、そんなことないんです。
そんな穴場的観光都市・バーゼルの一番の魅力は、ヨーロッパ人が「いつか散策してみたい」と憧れる、絵本みたいな旧市街と、約30箇所の博物館・美術館。ルネッサンス期には、ヨーロッパの文化の中心都市の1つでした。さらに、スイス最大のカーニバルなど、年中さまざまなイベントが開催されていて、ヨーロッパの文化だけでなく人々と交流できるのも、バーゼルならではの魅力ですよ。

1. 腹が減っては散策できぬ!グルメな市場で腹ごしらえ

マルクトハレ・バーゼル / Markthalle Basel

スイス国内・フランス・ドイツからも列車が到着する、中央駅とも呼ばれるバーゼルの玄関口、Basel SBB駅(スイス国鉄バーゼル駅)・Basel SNCF駅(フランス国鉄バーゼル駅)に到着。まずは駅のロッカーに荷物を預けて、旧市街へ散策に出かけましょう!でも、その前に! 腹ごしらえは大丈夫? 朝8時から夜まで空いてる、駅前のマルクトハレ(市場)で、散策のためにエネルギーを蓄えませんか?
2000年代に入って、市場がヨーロッパの若者から再び脚光を浴びています。そんな数ある中でも、バーゼルのマルクトハレは、不思議なドーム状の建物の中に並ぶ多国籍料理のフードコートが魅力。最近注目を集めているのは、日本人女性が経営するジェラート店"EISURU"(アイスル)。ドイツ語の"Eis"(アイスクリーム)と、日本語の「愛する」をかけた店名がかわいい!そんなお店のジェラートは、地元の人に大人気。

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マルクトハレ・バーゼル

Steinentorberg 20, 4051 Basel, Switzerland

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Gelateria Eisuru

Viaduktstrasse, Basel, Switzerland

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2. ヨーロッパ人が憧れる、フォトジェな街並み!旧市街をお散歩

旧市街 / Altstadt

バーゼルSBB駅の前にあるマルクトハレからライン川に向かって歩いていくと、数分でアルトシュタット(旧市街)に入ります。もちろん、SBB駅から旧市街へはトラムでもアクセスできます。トラムが充実したバーセルの旧市街は、厳しいマイカー規制があるので、閑静な雰囲気の中で観光できます。旧市街の建物には、建設された年号がしばしば書かれています。中には、1300年代の建築も!
アルプスの豊富な水が流れ込むバーゼル旧市街の噴水の水は、その大半が飲用可能なんです。その中でも特に市民に人気なのは、SBB駅から市立美術館までの通り道、バーゼル市民劇場の前に位置する「ティンゲリーの噴水」です。1つの池の中に、スイスを代表する現代芸術家・ティンゲリーがデザインした10個の異なる噴水があり、機械式で動いています。ちなみに冬に訪れると、噴水が氷の芸術に変身した姿も楽しめますよ。

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バーゼル旧市街

floor, Sattelgasse 4, 4051 Basel, Switzerland

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ティンゲリーの噴水

Klostergasse 7, 4051 Basel, Switzerland

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3. ヨーロッパ最古!芸術の都を代表する美術館を楽しむ

バーゼル美術館 / Kunstmuseum Basel

ティンゲリーの噴水からさらにライン川に向かって川を下っていくと、ヨーロッパ最古の公立美術館である、バーゼル美術館(バーゼル市立美術館)に到着します。ルネサンス期には、エラスムスなどヨーロッパ中から人文主義者が集ってきたバーゼル。ヨーロッパ文化の中心地にある美術館として、バーゼル美術館は、数世紀に渡って4000点のコレクションを集めてきました。現在でも、バーゼル美術館はヨーロッパ有数の美術館の一つです。
そんなバーゼル美術館は2016年にリニューアルされました。伝統あるコレクションはそのままに、新館では現代アートにもフォーカスしています。バーゼル美術館の名高いコレクションとして、ハンス・ホルバインの作品が挙げられます。ホルバインも、ルネサンス期にバーゼルで活躍した画家の一人です。その他にも、レンブラント、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ピカソ、ベックリンなど、様々な時代の著名なアーティストの作品が収蔵されています。

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バーゼル美術館 Kunstmuseum Basel

St. Alban-Graben 16, 4051 Basel, Switzerland

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4. 塔に上ろう!バーゼルの街を見守る大聖堂

バーゼル大聖堂 / Basler Münster

バーゼル美術館からすぐ近く。赤い塔が見える方向に小道を進むと、開けた広場に到着です。右側を見上げてみると、威風堂々とそびえるバーゼル大聖堂。地震で壊れた大聖堂は14世紀にゴシック様式で再建されたもので、特徴的な赤い砂岩の壁と塔が、町ゆく人々の目を引きます。ライン川に面してそびえ立ち、数世紀もの間、バーゼル市民を見守ってきた大聖堂は、バーゼルの街のシンボルです。
そんなバーゼル大聖堂には、2つの高い塔があります。ゲオルク塔は高さ64.2mで、マルティン塔は高さ62.7m。安価で両方の塔に上ることができ、ライン川対岸の旧市街(小バーゼル)、晴れていればさらにドイツ南部の黒い森(Schwarzwald)地方まで見渡すことができます。塔の上部に上るまでに見られる、外壁や屋根の装飾にも注目です。もちろん、大聖堂内部の装飾もユニークで必見ですよ。

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5. バーゼルの街のヘソ!真っ赤な市庁舎と活気ある市場

市庁舎 / Rathaus

バーセル大聖堂から丘を下り、バーゼル旧市街の目抜き通り、フライエ通り(Freie Strasse)を進んでいくと、マルクト広場に到着です。そんな広場に面する建物の中でも、ひときわ目を引くのが、バーゼル市庁舎。陽気な赤色の外壁をしたゴシック様式の建物の屋根からは、繊細なフレスコ画が描かれた時計塔と、輝き続ける黄金の尖塔が伸びています。

マルクト広場 / Marktplatz

そんな市庁舎が立地するマルクト広場では、日曜日を除くほぼ毎日、午前中を中心にマーケットが開催されています。野菜や果物、チーズといった食料品店の出店がメインですが、中にはドイツソーセージの軽食スタンドも。市場の周りにはレストランもあるので、散策に疲れてお腹が減ったら、ぜひマルクト市場でお腹を満たしてみてくださいね。

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6. 「父なる大河」ライン川で風を感じる!河川敷とエコな渡し船

ライン川河川敷 / Rheinufer

旧市街の観光に満足したら、ライン川の河川敷へと出かけましょう。ライン川は、スイスを水源として、フランスとドイツの国境、ドイツのルール工業地帯を抜け、オランダで北海へと流れる、国際河川です。ライン川の河港の中でも最上流部にあるのがバーゼル港。そんな河港のほとりには、遊歩道が整備されています。地元の人々が犬の散歩やジョギング、スイミングまで楽しむ川のほとりで、風を感じながらゆったりとした時間を過ごしませんか。

ライン川渡船 / Rheinfähre

幅が広く急流であるライン川では、旧来、橋が架けられることはほとんどありませんでした。そんな時代に活躍していたのが、フェーレと呼ばれる渡し船。船が両岸を結ぶワイヤーに引っ張られた状態で、ライン川の流れの力を利用して対岸に向かう、つまり動力を一切使わない渡し船なのです。今ではバーゼルのライン川にはたくさんの橋が架かっていますが、4箇所の渡し船が現在でも活躍しています。(南側・上流からSt. Alban-Fähre、Münster-Fähre、Klingental-Fähre、St. Johanns-Fähre)

詳細情報

ライン川渡船 Rheinfähre

Rheinufer, 4001 Basel, Switzerland

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7. カーニバル、クリスマス!いつ行っても楽しいバーゼル

ファスナハト / Fasnacht

ここからは、バーゼルで行われるイベントをご紹介します。バーゼルで最大のイベントといえば、ファスナハト。キリスト教圏で毎年2月~3月にかけて行われる謝肉祭(カーニバル)は、バーゼルではファスナハトと呼ばれています。そんなファスナハトは、Morgenstreich(モルゲンシュトライヒ)と呼ばれる、午前4時の灯籠パレードから始まります。ミットラレ橋を通って旧市街を回る、昼間のパレードでは、仮装した人々が地元民・観光客関係なく客に紙吹雪を投げて、お祝いします。

クリスマスマーケット / Weihnachtsmarkt

バーゼルのイベントといえば、11月末から始まるクリスマスマーケットも外せません! 旧市街のバールヒュッサー広場(Barfüsserplatz)や大聖堂広場(Münsterplatz)で開催されるスイス最大のクリスマスマーケットでは、グリューワインなどの定番はもちろん、スイスならではのチーズ料理やホットチョコも楽しめますよ。他にも、10月末から2週間開催される秋祭りや、6月中旬に開催される世界最大のアートフェア「アート・バーゼル」など、バーゼルにはイベントがいっぱいです。

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Mittlere Brücke

Mittlere Brücke, Basel 4058, Switzerland

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ミュンスター広場

Am Muensterplatz, Basel 4001, Switzerland

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いかがでしたか?

多彩な観光地があるバーゼルに、ぜひ行ってみませんか? バーゼル近郊にはバーゼル・ミュールーズ・フライブルク空港がありますが、日本からの直行便は無いし、乗継便でも高くなりがち。「周辺の大都市もまとめて観光したい!」そんなあなたには、日本から直行便や格安の乗継便があるスイスのチューリッヒ空港からSBB(スイス国鉄)の特急・急行列車、またはドイツのフランクフルト空港からDB(ドイツ鉄道)の特急ICEを利用するのが便利です。
ヨーロッパの鉄道の乗車券は、公式サイトから早期予約すれば、区間に関わらず最安2,500円程度で購入できますよ。さらに、ジャーマンレイルパスもBasel Bad駅(ドイツ鉄道バーゼル・バーディッシャー駅)まで有効です。ぜひこの機会を活かして、バーゼルを観光してみてくださいね。(情報は記事掲載時点のものです。詳細は公式サイトなどでご確認ください。)

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