最初にご紹介するのは、香港の超定番B級グルメです。そのグルメを出してくれるのは、地元の人にも愛されている、写真のような茶餐廳（チャーチャンテン）と呼ばれる大衆食堂。

このお店で出てくるのが、こちらの麺の上に鶏肉と野菜が乗ったお料理なんです。このお料理で注目していただきたいのが"麺"

とっても美味しそうですよね。それにしても、この麺の色合い…縮れ方…どこかで見たことあるような。

そう、実は日本でお馴染みの「出前一丁」の麺で作られた香港のローカルフードなんです。香港で出前一丁ってなんだか変な感じがしますよね。実は、出前一丁は香港ですごい人気なんです！

香港のスーパーには、何種類もの出前一丁が並んでいます。その中には日本では見かけない味も。

こんなローカルな環境で食べる一風変わった出前一丁は香港でしか味わえません。気軽に食べられる「汁なし出前一丁」は、ぜひ香港で試してほしいB級グルメの一つです！

■蘭芳園（ランフォンユン）
【住所】中国香港九龍尖沙咀彌敦道36-44號重慶大廈活方地庫26號舖
【営業時間】月曜日～日曜日　10:00~22:00

※その他店舗あり

続いてご紹介するのは、B級スイーツです。それは「西多士（フレンチトースト）」。

「なんだ…日本にもあるじゃん…」と思うかもしれませんが、香港のフレンチトーストは日本のものとは全く異なるんです。私達が思い浮かべるフレンチトーストといえば牛乳・卵・砂糖の液にパンを染みこませてバターなどで焼いたものですよね。

香港バージョンのフレンチトーストはこちら。調理方法が日本のフレンチトーストと異なり、なんと揚げてあるんです。まるで給食の時に食べた「揚げパン」のよう。ボリューミーでふわふわ、ジューシーな香港風フレンチトーストも、是非、試していただきたいB級スイーツです。

こちらのフレンチトーストも、汁なし出前一丁と同じ蘭芳園（ランフォンユン）のような茶餐廳で食べることができます。

■蘭芳園（ランフォンユン）
【住所】中国香港九龍尖沙咀彌敦道36-44號重慶大廈活方地庫26號舖
【営業時間】月曜日～日曜日　10:00~22:00

※その他店舗あり

世界的に認められた有名ガイドブックで☆つき評価をされたのが、燒鵝飯を食べることが出来る「Yat Lok Restaurant （一樂燒鵝）」です。

看板メニューは「燒鵝飯（Roasted Gooss with Rice）」です。ガチョウにチャーシューのような味付けをして焼き上げたもので、皮はパリパリ、肉はとってもジューシーなのが特長。一見北京ダックのようですが、ドンッと豪快にお米の上に乗っているのでレンゲを使ってかきこみたい香港のB級グルメです。

そして、麺もあります。こちらは米粉を使ったヌードルに豪快にガチョウの足を乗せたもの。スープに肉の味と旨みが溶け出し麺と絡み合って、ひとくち食べると思わず笑ってしまうほどの美味しさ。

■一樂燒鵝
【住所】中環士丹利街34-38號地舖
【営業時間】月〜土　10:00~21:00/日・祝日10:00~17:30

トロトロに煮込んだ牛すじと牛バラ肉を乗せたこちらのお料理、写真ではわかりにくいですが、スープの中に麺が埋まっています。

香港の麺料理の特徴は麺の種類を選ぶことができる事！
・小麦粉と卵を使った独特のコシが印象的な「生麺（麺）」
・お米から作られた「米粉（いわゆるビーフン）」
・お米から作らていて平べったい"きしめん"のような「河粉」
・お米から作られていてスパゲッティくらいの太さの「米線」

などから自分のお好みの麺をチョイスします。

スープに牛すじと牛バラ肉の旨みがこれでもかっ！というくらい出ていて、その味の深さと絡みあう麺が病み付きになる一品です。

全種類の麺で食べ比べしたくなります！

■嘉麗園潮州粉麵餐廳 Ka Lai Yuen Chiu Chow Restaurant
【住所】元朗康景街利景樓5號地下
【営業時間】14:30~21:30

続いてご紹介するのは、「干炒牛河」という香港風のやきそば。先ほどもご紹介したとおり、香港の麺料理は麺の種類が豊富で様々な種類から選ぶことができます。

焼きそばも例外ではなく、様々な種類の麺を楽しむことが出来ます。今回ご紹介するのは、お米から作らていて平べったい"きしめん"のような「河粉」を利用した「干炒牛河」という焼きそばです。

牛肉と麺、黄ニラを炒めたシンプルな焼きそばですが、一度食べると癖になる味。ぜひ香港の街で「干炒牛河」という文字を見かけたら食べてみていただきたい一品です！