海外旅行と言えば、パスポートと荷物を持って飛行機で行くのが定番ですが、国際旅客船に乗って行くことも出来るんですよ!
国際旅客船と言うと、「豪華な分高いのかな」と思いがちですが、実は航路によっては飛行機より安くいけます。今回は神戸-上海間の船旅を御紹介いたします。
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船旅の前に
国際旅客船に乗る前に必要な物を確認しておきましょう。
・パスポート
・サイフ
・チケット
・荷物(酔い止め・お菓子・軽食・書籍)等
必要な物は基本的に飛行機に乗るのと変わりはありませんが、船旅は飛行機と違い旅程が長いので、その点を注意して準備しましょう。
また、天候により乗り心地がかなり左右されるので、酔い止めは必需品です。
チケットはどうする?
飛行機での旅行の場合、チケット代金は旅行会社のツアー料金に含まれています。自分で旅行プランを立てる場合には、航空会社や旅行会社のHPから事前に購入しておきますよね。場合によっては空港のカウンターへ行って購入することもあります。
では、船旅の場合はどうでしょう?
船旅も飛行機の場合と同じで、ツアー料金に含まれていたり、あるいは国際線の運営会社や旅行会社経由で購入します。ただ、今回利用したのは海運輸送の傍ら旅客も乗船させている国際フェリーの為、フェリー会社のHP経由で予約しました。
フェリーと豪華客船の違い
日中間を結ぶ国際フェリーは複数社あり、各社異なる航路ですが、日本-上海間の航路があるのは2社(2015年12月現在)です。所謂豪華客船となると、同じ目的地でももっとありますが、航路の途中で複数の都市に停泊する周遊船になるのが特徴で、船内での過ごし方に重点が置かれています。
チケットの購入の仕方
フェリー会社のHPに予約申込みフォームがあり、そこに必要事項を入力して送信します。注意が必要なのが、支払は後日、乗船当日にチケットと引き換えで行います。
今回御紹介するフェリー会社の概要は下記のとおりです。
【フェリー運航会社】日中国際フェリー
【運行区間】神戸/大阪-上海
【料金】片道20,000円(大人)~、同18,000円(学生・身障者)~
☆往復で予約すれば復路は半額料金になります。
【出航時刻】毎週火曜日11:30
【乗船時間】約44時間~50時間(2泊3日)
乗船までの手続き
神戸市内から神戸ポートターミナルビルまで行きます。「ポートターミナル駅」までポートライナーを使っても行けるので、これから向かう上海と比較する意味でも、チャイナタウンのある南京町を観光するのをオススメします。
ポートターミナル駅を出ると目の前にロータリーがあり、左手側の建物がターミナルビルです。中へ入りましょう。
出航~乗船中の過ごし方
出航したら、後は到着するまでのんびり待つだけです。飛行機であればフライト時間は2,3時間程で到着しますが、船の場合は2泊します。瀬戸内海を1泊(大阪港の場合は太平洋上を1泊)、東シナ海を1泊です。
瀬戸内海では世界最長級の吊り橋である明石海峡大橋の下を日中通り、その大きさを実感できます。また、夜間は四国と本州とを結ぶ橋がライトアップされ、夜空と相まって幻想的です。
東シナ海では周囲に明かりがないため、星空が一面に広がっており、それは美しい夜空を体感できます。
日中は船の周りでトビウオが飛び跳ねているのを見られますし、運が良ければイルカも見られるそうです。
上海入港~上陸
東シナ海から長江へ入ると周辺の風景が一変します。まず最初に気がつくのは海の色です。土壌が多く流出することから、長江の流水域は茶色くなってます。そのまま進んでいくと両岸が工業化が進んだ景色に変わり、そこからさらに進むと上海の市街地の風景に変わっていきます。同じ上海市内でも全く異なる風景で、中国の大きさの片鱗を感じることができます。
以上で神戸-上海間の国際フェリーの利用方法の御紹介は終了いたします。
移動だけで2日半ほどかかりますが、時間がかかりますが、飛行機にはない余裕を感じられます。船内で知り合った人に観光案内も頼めますし、ツアーや個人旅行とはまた違った中国の一面を見られるかもしれません。
また、電波が届かない環境に二日もいることで、普段どれだけ利用しているかを自覚出来ます。忙しいからこそ、一度、体験されてみてはいかがでしょうか?