イタリアの中に存在する独立国家としては、世界で一番小さな国「バチカン市国」が有名ですね。ところが、もう一つ、イタリアには独立国が存在しています。それが、「山頂の独立国」サンマリノ共和国。(なお情報は記事掲載時点のものです。詳細は公式サイトなどでも事前確認することをおすすめします。)
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”世界で5番目に小さな国” サンマリノ
イタリアには2つの独立国家が存在します。一つは、有名な「バチカン市国」。そしてもう一つ、イタリア中部に位置するのが、「サンマリノ共和国(Republic of San Marino)」なんです。
”山頂の独立国”
サンマリノはイタリア半島中部の山岳地帯にあるティターノ山に存在します。また、サンマリノは標高700メートルの山頂に城砦を築いたため、それが天然の要塞となって長い間ヨーロッパの戦火から独立を守り抜いてきました。こうした理由から、「山頂の独立国」という異名で呼ばれるようになりました。
”世界最古の共和国”
現存する最古の共和国であるサンマリノ。その起源は古く、4世紀初めまでさかのぼります。4世紀初め、マリーノという名の石工がローマ皇帝によるキリスト教迫害を逃れ、現在のサンマリノがあるティラーノ山に潜伏してキリスト教徒の共同体をつくったことが始まりだとされています。その伝説にちなんで、国名が「聖(サン)マリーノ」となりました。
”観光立国”サンマリノ
実はサンマリノ、その収入の半分以上を観光に頼っているんです。歴史的建造物などは山頂に集まっているため、ロープウェイが重要な移動手段となっている。
独自の文化が残るサンマリノ
さらに観光客をひきつけるのが独自の文化。これだけの長い歴史を持ち、独立を保ってきたサンマリノ共和国です。イタリアに囲まれながらも独自の文化を持つ国に発展しました。
コレクターにはたまらない!?
サンマリノは独立国家。もちろんそこで発行されるものはサンマリノ独自のモノが多く、それを目当てにやってくる観光客も多いんだとか。
切手
もちろんサンマリノでしか発行されないのでとても珍しく、切手コレクターにはたまらない品。記念切手なども数多く発行され、サンマリノの貴重な財源になっている。
ユーロコイン
ユーロが流通しているサンマリノ。ユーロのコインの裏側はその国がデザインして発行していいことになっています。もちろんサンマリノ版のユーロコインもあるのですが、発行数が少ないので、あまり流通していない珍しいものなんです。
さらに独自!!消費税がない!?
実はサンマリノ、消費税が存在しません。そのため、近くに住んでいるイタリア人が買い物をしに訪れることも多いんだとか。
国民みんな顔見知り!?
さらに、面白いのが、裁判制度。国民が3万人しかいないので、顔見知りが多く、公平な裁判ができないという理由から、裁判官はみな外国人(基本的にはイタリア人)が務めるという決まりになっています。
長寿大国でもある!!
さらに、サンマリノは日本と同じように長寿な国でもあるんです。あまり知られていないけれど、実はとっても個性的な国「サンマリノ共和国」。イタリアから行けるので、ヨーロッパを旅行するときに寄り道しても面白いかもしれません。訪れた際にはぜひ、入国スタンプと切手とコインを集めてみんなに自慢しちゃってくださいね!