素顔の自分に還る場所ーいまカナダで森に入るべき6つの理由

温かな家や漁をする船を作る木材、美しい空気やきれいな水など、惜しみない恵みを与え続けてくれる森。国土の約4割を森が占める国・カナダでは、今も人々と自然が絶妙のバランスで共生しており、素晴らしい景観や楽しすぎる森のアクティビティに沢山、出会えます。今回は、そんなカナダで森を満喫する6つの方法を、ご紹介します。

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このまとめ記事の目次

森が与えてくれるもの

深い森の中に入ったときに感じる、独特の畏敬の念。そして、なんとも言えぬ懐かしさ、それが、どこから来るものなのか、考えてみたことはありますか?

もしかしてそれは、有史以降、人が森からたくさんのものを恵んでもらってきたことと、関係するのかもしれません。
里に降りるまで長いこと、人は森で樹を伐り、家を建て、漁をする船を作り、薪で暖を取り、そうして暮らしていました。樹々が作り出す酸素を吸い、樹々がゆっくりと蓄え、やがて湖や川に流す美しい水を飲み、暮らしていた。

その記憶が、私たちのどこか奥深くに刻まれていて、森に入ると今も、薄らと呼び起こされる。だから畏れや感謝や懐かしさみたいな気持ちでいっぱいになる。ちょっと考えすぎでしょうか。

国土の4割近くが樹々の森林大国・カナダ

日本でも最近は、まるで森の中にいそうな“ゆるふわ”なルックスの女の子「森ガール」が登場し、自然の中での時間を楽しむようになったり、企業などが、森の中で静かに考え、創造性を取り戻したりキャリアを再構築したりする「森のリトリート」が実施しはじめたりと、じわじわと「また森に入る」営みが“来ている”感じがありますが、本場は、やはりこちら、カナダではないでしょうか。
国土の4割近くが森林。約150年の建国後の歴史の中でも、数多くの国立公園を作るなどして自然環境を国を挙げて守ってきたカナダには今も、森や湖や川がありのままの美しい姿で残されています。

そして何より、ただ守るだけではなく、人々が自然の恵みを存分に享受しながら生活したり、森に入って思い切り遊んだりする、古くて新しい共生の形に触れることもできるのです。

今回は、そんなカナダだからこそ味わえる森の楽しみ方をご紹介します。

①MTBやジップライン…ありのままの森を感じる遊びに挑戦する

よく言われるのが、カナダ人は、とにかく人生を楽しむのが上手、ということ。厳しい大自然の中で土地を開拓し、国を造ってきた経緯がそうさせるのか、多くの民族が移り住み、軋れきも生じる中、それでも互いに折り合いながら一つになってきた経緯がそうさせるのか…

自然や人のありのままを受け入れ、そのことを楽しもうという意識の感じられる場面がとても多いのです。

森の中での遊び一つをとっても、そう。こんな風に、森の上を歩いているかのような気分になれる吊り橋や遊歩道もそこここにあるんです。
最近、ブレイクしているのは、こちら。カナダ全土あちらこちらで体験できる「ジップライン」。
樹と樹の間に張った長いロープをカラダにつけた滑車で滑りおりるワクワク感は格別。森の中を元気いっぱいに生息するリスやモモンガにでもなった気分で、緑深い森を楽しめます。
サイクリングも最高。
“MTB(マウンテンバイク)天国”としても知られるカナダでは、エキサイティングなサイクリングトレイルが生態系に十全に配慮して各所に作られており、時にのんびり森林浴しながら、時にアップダウンの激しい箇所をドキドキ駆け降りながら、ダイナミックな景観を味わえるのです。

②鉄道で車で、森の中に拓かれた道を疾走する

VIA鉄道

森に覆われた広い国土を拓きながら発展してきたカナダ。その象徴でもあるのがカナダ大陸横断鉄道のVIAです。テレビのワンシーンなどで森の中を走る鉄道を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
出典:www.youtube.com

移動する/transportation 映画みたいに旅したい「物語を運ぶ大陸横断列車・VIA鉄道」 - YouTube

東はトロント、西はバンクーバーを結ぶ鉄道は全長約4500km。手が届きそうな距離に山や森があり、窓をあけると風が入ってきてとても気持ちいい。車窓からは湖が見えたり、滝が見えたりと飽くことがありません。
圧巻はカナディアンロッキーを抜ける区間。開拓民の苦労や成果の大きさをリアルに感じること間違いなしです。
食堂車つきの車両では、カナダ特産のサーモンなど地元産の食材をつかった料理をいただくことも。

デンプスター・ハイウェイ

森の中を車で走るのもオススメです。カエデやポプラ、白樺など落葉広葉樹の紅葉も美しいですが、カナダ北部のツンドラ気候帯では、日本では見たことがないような植栽の紅葉にも出会えます。
それがこちら。潅木や苔などが夏のほんの短い期間に赤や橙に色づき、鮮やかな天然の絨毯のような光景を見せてくれるのです。

この美しい光景と出会えるのはユーコン州のトゥームストーン準州立公園。ゴールドラッシュの街ドーソンシティから北極海へ続く736kmの行程の中にあります。

③ヘラジカやビーバー、見たことのないような動物たちと出会う

動物本の名書中の名書といえば『シートン動物記』。そんなシートンが育った場所がカナダです。森の中では運がよければ鹿やヘラジカ、リスやビーバーなど野生の動物たちに出会うチャンスも。

動物本の名書中の名書といえば『シートン動物記』。そんなシートンが育った場所がカナダです。

森の中では運がよければ鹿やヘラジカ、リスやビーバーなど野生の動物たちに出会うチャンスも。

自然環境が豊かに保全されたカナダでは、多種多様な動物たちが森の中でのびやかに暮らしています。時にはクマや野生の馬を見ることも。

ただし大きな野生動物、特に冬眠あけのクマなどは、とっても危険。注意してくださいね。
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