フランスといえば.... ?
皆さん、フランスといえば何を思い浮かべますか? パリのエッフェル塔?
それとも凱旋門でしょうか? ヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館・・・もちろんグルメやショッピングも・・・
そして、こちらの「モン・サン・ミッシェル」を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
ユネスコの世界遺産登録された名所が世界で4番目に多い国フランス。全41カ所の中でも最も有名なのがモン・サン・ミッシェルではないかと思います。でも、あれ? モン・サン・ミッシェルってどこにあるの?
ユネスコの世界遺産登録された名所が世界で4番目に多い国フランス。全41カ所の中でも最も有名なのがモン・サン・ミッシェルではないかと思います。でも、あれ? モン・サン・ミッシェルってどこにあるの?
フランスは、レジオンと呼ばれる複数の行政区画に分かれており、モン・サン・ミッシェルがあるのは、その一つ、ノルマンディー地方です。パリからは、東京ー名古屋間ほどの距離。イギリス海峡をはさみ、英国を臨む北西部のエリアにあります。
モン・サン・ミッシェルには行ってみたい。でもそれだけのためにパリから370キロも移動するのはなぁ、と思ったあなたに向けて。今回は、印象派の画家たちをはじめ、多くの芸術家に愛された、美しく特別な景観を持つ「ノルマンディー地方に行くべき理由」を、厳選してご紹介します。
①印象派の画家たちが描いた舞台がそのままに残っているから
ノルマンディー地方には印象派の画家たちが描いた舞台がそのままに残っています。
その一つがこちら。「睡蓮」などの作品で知られるクロード・モネが43年間を過ごした「ジヴェルニー」。特に、造園家でもあったモネが自ら手がけた庭園と邸宅は、美術好きの“巡礼地”になっています。
その一つがこちら。「睡蓮」などの作品で知られるクロード・モネが43年間を過ごした「ジヴェルニー」。特に、造園家でもあったモネが自ら手がけた庭園と邸宅は、美術好きの“巡礼地”になっています。
睡蓮や、アーチ型の橋が映る水面や、花が咲き乱れる庭など、「あ、この絵、見たことがある」という光景に出会える喜びは、格別のもの。
邸宅から5分の距離には、モネやカイユボットの絵が並ぶ「ジヴェルニー印象派美術館」があるほか、2016年4月16日~9月26日まで「ノルマンディー印象派フェスティバル」の一環として、モネとカイユボットの作品展「グスタヴ・カイユボット、画家そして庭師」展を鑑賞することができます。
邸宅から5分の距離には、モネやカイユボットの絵が並ぶ「ジヴェルニー印象派美術館」があるほか、2016年4月16日~9月26日まで「ノルマンディー印象派フェスティバル」の一環として、モネとカイユボットの作品展「グスタヴ・カイユボット、画家そして庭師」展を鑑賞することができます。
あるいはこちら。イギリス海峡に面した「エトルタ」の断崖も、絵画で目にしたことのある方が多いのではないでしょうか。クールベやマティス、ブーダン、モネなど名だたる画家たちが描いたこの場所は、文豪モーパッサンが「象の鼻」と呼んだことでも知られます。
ちなみに51mのとがった岩がそびえたつ「エトルタの針」は、怪盗アルセーヌ・ルパンが活躍する小説『奇岩城』の舞台でもあります。近くには「アルセーヌ・ルパンの館」があり、ルパンが盗んだお宝や身につけたマントも展示されているんですよ!
②カラフルな港町がかわいすぎるから
©Sergiy N - Fotolia.com
まるで絵本の世界に紛れ込んだかのような可愛らしい街並みとも出会えます。こちらはセーヌ河口の港町「オンフルール」。
1000年頃に遡る歴史ある街は、地図も見ず、気の向くままに散策するのが楽しい。港のレストランで白ワインに魚介を楽しんだり、小さな土産物店で買い物をしたり、釣り船に乗ったり。
1000年頃に遡る歴史ある街は、地図も見ず、気の向くままに散策するのが楽しい。港のレストランで白ワインに魚介を楽しんだり、小さな土産物店で買い物をしたり、釣り船に乗ったり。
「ジムノペディ」で知られる作曲家エリック・サティの生誕地でもあるオンフルール。夜になると昼間の雰囲気とはちょっと違う、ロマンチックで、どこか音楽的な光景とも出会えます。
ちなみにサティの生家は赤と白のストライプで彩られ、とってもフォトジェニックなんです。
ちなみにサティの生家は赤と白のストライプで彩られ、とってもフォトジェニックなんです。
③映画祭に競馬に海水浴!大人の社交場を体験できるから
©Tilio & Paolo - Fotolia.com
大人たちが社交に集う街として知られる「ドーヴィル」でまず体験したいのは、海岸に1253メートルに渡って伸びる板張りの遊歩道散策です。19世紀に造られたこの遊歩道を一躍有名にしたのは、映画「男と女」のロマンチックなシーン。この映画は世界中で大ヒットし、カンヌ映画祭最高賞を受賞しました。
それ以来、この地では50本以上の映画が撮影されており、その一つにはあの「華麗なるギャツビー」も。映画の聖地とも言えるドーヴィルでは例年「ドーヴィル・アメリカ映画祭」も開催されており、街は洗練された雰囲気たっぷりの正装した大人たちで溢れます。
それ以来、この地では50本以上の映画が撮影されており、その一つにはあの「華麗なるギャツビー」も。映画の聖地とも言えるドーヴィルでは例年「ドーヴィル・アメリカ映画祭」も開催されており、街は洗練された雰囲気たっぷりの正装した大人たちで溢れます。
夏のドーヴィルでは海水浴も楽しむことができます。カラフルなパラソルと小屋がずらりと並び、小屋にはそれぞれドーヴィルを訪れた映画スターの名前がつけられています。映画祭のおりには、世界各地から集まったスターと街なかで出会うチャンスもあるかも。
もう一つ、ドーヴィルでよく知られるのが競馬。フランスでは競馬場は優雅な社交の場で、ドーヴィルで主催される「イポドローム・ド・ラ・トーケ競馬」を主催するドーヴィルは国内でもとても有名。ポロの世界選手権も開催されており、馬のせり市場では純血馬の売買なども行われています。
④チーズやムール貝など、おいしいものの宝庫だから
美食家の集まるフランスならではの、おいしい、にも出会えます。特に、ノルマンディー地方の中心に位置する「ペイ・ドージュ」は酪農が盛んで、皆さんご存じのカマンベールをはじめ、リヴァロ、ポンレヴェックなど、様々な種類のチーズやバターを楽しめます。
450キロメートルという長い海岸のあるノルマンディー地方は山の幸だけではなく海の幸にも恵まれています。特にムール貝は国内の4割をこの地で生産。ちなみにワイン蒸しで食べられることの多いムール貝ですが、ノルマンディー地方では酪農が盛んな地の利を活かし、生クリームを加えてまろやかに。これがたまらなくおいしくてお鍋いっぱい食べられそうなほどなんです。
450キロメートルという長い海岸のあるノルマンディー地方は山の幸だけではなく海の幸にも恵まれています。特にムール貝は国内の4割をこの地で生産。ちなみにワイン蒸しで食べられることの多いムール貝ですが、ノルマンディー地方では酪農が盛んな地の利を活かし、生クリームを加えてまろやかに。これがたまらなくおいしくてお鍋いっぱい食べられそうなほどなんです。
リンゴも特産品の一つ。このエリアではお酒もワインより、リンゴが原料のシードルやカルヴァドスが有名。蕎麦粉のクレープ「ガレット」とシードルと合わせていただくのも素敵ですよね。薄切りのリンゴを並べたタルトや、カルヴァドスで香りをつけたノルマンディー風のスフレもオススメです。