“東洋のヴェネツィア”こと中国・蘇州
西洋の水の都といえばヴェネツィアですが、東洋にも水の都があることをご存じでしょうか。その名も中国・蘇州。
東洋の水の都、蘇州は、なんと紀元前に作られ、いまも歴史的な建造物や古い町並みが多く残されています。とりわけ有名なのが、町じゅうに張り巡らされた運河で、交通手段や輸送手段として今も人々の生活に欠かせない存在となっています。
東洋の水の都、蘇州は、なんと紀元前に作られ、いまも歴史的な建造物や古い町並みが多く残されています。とりわけ有名なのが、町じゅうに張り巡らされた運河で、交通手段や輸送手段として今も人々の生活に欠かせない存在となっています。
そんな蘇州は、日本からの飛行機の便数も多い上海からのアクセスも抜群。運河や庭園を訪れるだけでも行ってみたい場所ですが、実はとってもグルメな街で、グルメ通からも絶賛される料理が数多くあるのです。
今回は、繊細かつ細やかで日本人の味覚にもぴったりの蘇州グルメを紹介していきます。
今回は、繊細かつ細やかで日本人の味覚にもぴったりの蘇州グルメを紹介していきます。
①▷松鼠桂魚(ソンソケツギョ)
蘇州料理に欠かせないのが「松鼠桂魚(ソンソケツギョ)」。松鼠桂魚とは、淡水ハタの丸揚げに甘酢あんかけを絡めていただくもの。蘇州料理の代表と言っても過言ではありません。
松鶴楼山塘店
そんな蘇州で有名な松鼠桂魚のお店といえば「松鶴楼山塘店」で、日本人観光客も数多く来店する老舗蘇州料理店。松鼠桂魚だけでなく蘇州料理をリーズナブルにいただくことができるので蘇州へ行って伝統的な地元料理を味わってみたくなったら、是非、訪れて、他のお料理も試してみてくださいね!
②▷水晶担面(スイショウタンメン)
次におすすめするのが「水晶担面」(スイショウタンメン)という日本で言うところのラーメンのようなもの。蘇州はどこへ行っても麺が美味しいと評判ですが、日本のラーメンとは味も見た目も食べ方も異なり、まず麺はストレートな細麺で、スープは醤油味の紅湯、塩味の白湯の2種類のみ。
そしてスープは乗せる具材によって分けられていて紅湯には肉系の具材が、白湯は魚系の具材、というふうに決まっているのも特徴的です。特に紅湯はちょっと甘く、日本人には珍しいと思うので、是非トライしてみていただきたい一品。
そしてスープは乗せる具材によって分けられていて紅湯には肉系の具材が、白湯は魚系の具材、というふうに決まっているのも特徴的です。特に紅湯はちょっと甘く、日本人には珍しいと思うので、是非トライしてみていただきたい一品。
同得興
水晶担面のお店といえば「同得興」で、朝から大賑わいな地元民に愛される蘇州一の麺専門店です。こちらでは、「紅湯」ではなく「白湯」と書かれた方を注文してください。ストレートな細麺の上には青梗菜とめちゃくちゃ分厚い豚肉が乗っています。
そしてさらに分厚い豚肉が乗っているにもかかわらず、トッピングで別皿にかなりの量のアヒルの肉がついてきちゃいます!日本人はアヒルの肉っていったいどんな味がするのだろう...と思うかもしれませんが味も食感もかなり鶏肉に近い感じ。日本人の好みにぴったりで、一度食べたら病みつきになってしまう一品なので是非。
そしてさらに分厚い豚肉が乗っているにもかかわらず、トッピングで別皿にかなりの量のアヒルの肉がついてきちゃいます!日本人はアヒルの肉っていったいどんな味がするのだろう...と思うかもしれませんが味も食感もかなり鶏肉に近い感じ。日本人の好みにぴったりで、一度食べたら病みつきになってしまう一品なので是非。
③▷上海蟹(シャンハイガニ)
こちらは「上海蟹」(シャンハイガニ)。長江流域が主な生息地で、正式名称は「チュウゴクモクズガニ」。中国、台湾の人々は「大閘蟹」(ダージャーシエ)と呼んでいて基本的に養殖のものであれば1年を通して食べることができます。
上海蟹はオスとメスで美味しい時期が異なり、メスが一番美味しい時期はたっぷり卵を蓄えている9〜10月、オスが美味しい時期は白子をたっぷり蓄えている11月〜1月と言われています。
上海蟹はオスとメスで美味しい時期が異なり、メスが一番美味しい時期はたっぷり卵を蓄えている9〜10月、オスが美味しい時期は白子をたっぷり蓄えている11月〜1月と言われています。
そんな上海蟹は、姿蒸しから上海蟹スープ、上海蟹小籠包、日本では酔っ払い蟹とも呼ばれている酔蟹として食べるなど楽しみ方が沢山あります◎
さらに中国では、体を冷やす食べ物と体を温める食べ物で分類されていて、蟹は体を冷やす食べ物と言われています。なので、たとえば夏場の熱い時期、あるいは体を温める作用を持つ紹興酒やショウガ湯などと一緒に楽しむのが最高です。
さらに中国では、体を冷やす食べ物と体を温める食べ物で分類されていて、蟹は体を冷やす食べ物と言われています。なので、たとえば夏場の熱い時期、あるいは体を温める作用を持つ紹興酒やショウガ湯などと一緒に楽しむのが最高です。
④▷川海老の炒め物
蘇州に近い上海、杭州一帯の江南エリアは湖沼が多く、前述の桂魚や上海蟹など湖沼の素材が料理で多く使われます。
桂魚や上海蟹以外で特によく使われるのが川海老。1年じゅう新鮮な川海老が手に入る蘇州では庶民の食卓でもよく川海老料理が並びます。
桂魚や上海蟹以外で特によく使われるのが川海老。1年じゅう新鮮な川海老が手に入る蘇州では庶民の食卓でもよく川海老料理が並びます。
石家飯店木涜総店
川海老料理で有名なのは「石家飯店木涜総店」で、蘇州の中でとても有名なレストラン。清の時代から建てられはじめ、すでに200年の歴史を持つ老舗中の老舗。お店の中にはここを訪れた有名人のサインが多数飾られており、有名人も足繁く通う名店であることがわかります。
そして特に有名なのが、「川海老の炒め物」で、淡水の川海老はさっぱりしていて食感も良くご飯のお供に最高なんです!お酒が好きな方はビールが欲しくなるかも。とっても上品でまさに日本人にぴったりな味つけです。
そして特に有名なのが、「川海老の炒め物」で、淡水の川海老はさっぱりしていて食感も良くご飯のお供に最高なんです!お酒が好きな方はビールが欲しくなるかも。とっても上品でまさに日本人にぴったりな味つけです。
石家飯店(木涜総店)
Su Zhou Shi Wu Zhong Qu Mu Du Zhen Shu Jun Gong Cheng Dui, Wuzhong Qu, Suzhou Shi, Jiangsu Sheng, China
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⑤▷蟹粉豆腐(シエロウドウフ)
こちらは中国ではポピュラーな家庭料理の蟹と豆腐の煮込み。蟹の身のみを使う場合は「蟹肉豆腐」と言いますが、蟹の身とさらに蟹みそを使う場合は「蟹粉豆腐(シエロウドウフ)」というそうです。
松鶴楼山塘店
蟹粉豆腐は濃厚な蟹みそに淡白な豆腐が絡んで、日本人にも大人気のメニュー。蟹粉豆腐の美味しいお店は松鼠桂魚(ソンソケツギョ)の名店としても紹介した「松鶴楼山塘店」がオススメなので是非合わせて食べてみたいですよね♪
⑥▷蘇州菓子(ソシュウガシ)
蘇州ならではのスイーツ「蘇州菓子(蘇州糕団)」には長い歴史があり、戦国時代の思想家・荘子も愛したと言われています。中国の成長とともにその数を増やしてきた蘇州菓子。今では130種類以上もあるのだとか。特徴は色彩が鮮やかで、舌触りが柔らかかつ滑らかなものの多いこと。特に有名な「桂花糖年糕」や「五色小圓松」は高級特産品となっています。
ちなみに桂花糖年糕の「糕(ガオ)」とは、日本で言うデザートの総称で、「年糕」は日本で言う年越しの際に食べるお餅のこと。その他にも何かお祝い事があるときに食べる「花好月圓」や「福禄寿」もポピュラーです。写真は「燕菜糕月饼」というお菓子。色鮮やか!
ちなみに桂花糖年糕の「糕(ガオ)」とは、日本で言うデザートの総称で、「年糕」は日本で言う年越しの際に食べるお餅のこと。その他にも何かお祝い事があるときに食べる「花好月圓」や「福禄寿」もポピュラーです。写真は「燕菜糕月饼」というお菓子。色鮮やか!
黄天源糕
「黄天源糕」は、蘇州で有名な蘇州菓子のお店。地元の人々にも愛されているお店で、色とりどりで日本人にはちょっと珍しいお菓子が沢山あります。現地で食べるだけでなく、お土産として日本に持って帰って配っても喜ばれると思います◎
黄天源糕
Ping Jiang Qu Ji Ti ( Guo You ) Zi Chan Jing Ying Gong Si, Gusu Qu, Suzhou Shi, Jiangsu Sheng, China
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こちらは蘇州で知らない人はいないというほどの有名店「得月楼」の「船点」。船が主要な交通手段であった時代に、船で食べたものを総称し、こう呼ぶのだとか。
まるでガラス細工のような美しい造形のお菓子にもうっとりしてしまいますよね。実際に近くで作るところを見てみたい!
まるでガラス細工のような美しい造形のお菓子にもうっとりしてしまいますよね。実際に近くで作るところを見てみたい!
運河でゆったり船に揺られながら、お菓子とお茶を楽しむひととき。中国の長い歴史を生きてきた人たちの生活に想いを馳せながら、是非、実際に体験してみたいですね。
いかがでしたか?
今すぐ食べたい日本人にぴったりな「蘇州グルメ」6選はいかがでしたでしょうか。運河や庭園で有名なことは知っていたけど、グルメは知らなかった〜!という方が多いと思いますが、蘇州グルメは日本人の味覚にもぴったりな絶品料理がこんなにもたくさんあるのです。
日本ではあまり食べたことがない料理ばかりで味の想像がつかないと思います。そんな方は、ぜひぜひ現地へ足を運んで自分の舌で存分に蘇州グルメを味わいに行ってみてください。蘇州グルメのファンになってしまうこと間違いなしだと思います。
日本ではあまり食べたことがない料理ばかりで味の想像がつかないと思います。そんな方は、ぜひぜひ現地へ足を運んで自分の舌で存分に蘇州グルメを味わいに行ってみてください。蘇州グルメのファンになってしまうこと間違いなしだと思います。