中国・江蘇省の省都で、西安・北京・洛陽と並ぶ中国四大古都の一つ「南京」。市の中心部には長江の支流・秦淮河が流れ、いたるところに長い歴史の変遷を思わせる趣ある建物や、学びある史跡がある魅力的な旅先です。今回は、そんな南京ならではの、風情ある夜の過ごし方を、厳選してご紹介します。
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南京を訪ねたことはありますか?
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中国江蘇省の省都・南京を訪れたことはありますか?南京は、西安・北京・洛陽と並ぶ中国四大古都の一つに数えられ、現在も目覚ましい発展を見せる都市。日本からは直行便で約3時間半、ビジネスで訪れる日本人も多い上海からは高速鉄道で約1時間少々の好立地にあり、穴場の旅先です。
都市の始まりは、まだ建業と呼ばれていた頃。越城が築かれた、およそ2500年前。3世紀以降は10の王朝が都を置き、近代には中華民国臨時政府の首都でもありました。市内には、歴史の深さを感じさせる数多くの観光スポットがあり、また、プラタナスの街路樹をはじめとする緑あふれる景観も美しく、街歩きが楽しい土地でもあります。
今回は、そんな南京ならではの“夜”の過ごし方に絞り、素敵な楽しみ方をご紹介します。
①なにはともあれ絶品の中国料理に舌鼓
まずは、こちら。本場の中国料理の数々を食べないことにははじまりません。南京のある江蘇省の「江蘇料理」は中国八大料理にも数えられ、「上海料理」の原型になったとも言われています。豊かな海や河川の近くに所在し、新鮮な食材が手に入りやすい土地柄、刺激的な味付けを控え、素材のうまみを引き出すことを重視する江蘇料理は、どこか和食と通じるところがあり、日本人にも凄く食べやすい味付けのものが多いんです。
写真のお店は「南京大牌档」のもの。地元でも予約必至の人気店です。
南京ならではの料理の一つが「南京ダック」。塩水漬けのアヒル(塩水鴨)のことで、外をカリカリにする「北京ダック」との対比から、そんなふうに呼ばれています。ちなみに歴史的には塩水鴨の方が長いんですよ。皮はサクサクなのに、身はとても柔らかくてジューシー。塩味なので、あっさりとしていてたくさん食べられてしまいます。
地元の人たちにはザリガニも人気。お味はロブスターに近い感じ。ビニールの手袋をはめて、黙々と殻をむく様子は、蟹を食べる時に似ているかも。
②儒教の始祖・孔子を祀る「夫子廟」にお参り
続けてご紹介するのは、南京の中心部の南側、秦淮河の近くにある「夫子廟」。儒教の始祖・孔子を祀る廟で、昼間だけではなく、夜の22時までお参りができます。観光客で賑わう昼間も良いですが、夜は夜で、ライトアップされた建物が、とても素敵なんですよ。
建立は、東晋時代(317〜420年)。境内にある江南貢院はかつて科挙の試験が行われていた場所です。科挙とは、隋代に制度化された官吏登用試験で、その複雑で壮大な試験はたいへん過酷なものでした。院内では当時の科挙の様子や成績発布の掲示板なども見られます。
③ライトアップされた「秦淮河」で舟遊び
そんな夫子廟を流れるのが、南京市内を貫く「秦淮河」。長江の支流で、夜はライトアップされた美しい街の光景を眺めながらの遊覧船での舟遊びができるんです。
④歴史ある街並を再現した「老門東」でショッピング
提供:南京市観光委員会
提供:南京市観光委員会
提供:南京市観光委員会
道端のいたるところに明・清代の生活風情を切り取った銅像があり、思わず微笑んでしまいます。
⑤夜店でスイーツや点心を買い食い
街のあちらこちらで食べ歩きできる小吃が売られているのも、南京の楽しいところ。特に、先にご紹介した夫子廟や老門東には、多くの夜店が見られます。
提供:南京市観光委員会
デザートを食べたい方は「狐狸家」のヨーグルトを。南京では今、ヨーグルトが人気で、チェーン店がいくつもあります。狐狸家もその一つで、季節のフルーツを使ったヨーグルトが特に評判なんですよ。
⑥伝統漫才を体験
提供:南京市観光委員会
せっかくの旅先、その土地ならではの芸能に触れるのも素敵です。老東門の城壁近くに建つ「徳雲社」では、中国伝統漫才が定期的に上演されています。話だけではなく、伝統的な楽器の演奏や歌も聞けるので、言葉はわからずとも感じられるものが多くあるはずです。
南京の夜を楽しもう!