遺跡から出土した石器などが展示された「倉敷考古館」の特徴とは

倉敷美観地区に位置している「倉敷考古館」は、白壁の蔵が並ぶ倉敷川沿いにあります。その美しい街並みの中に溶け込むように「倉敷考古館」があり、観光客が記念撮影したり、ポスターや結婚式の写真の背景としても利用されるなど、倉敷の代表的な建物です。倉敷の観光マップには必ず掲載されているほどです。ここには、吉備地方の遺跡で出土された石器などを約700点を時代ごとに展示しており、国の重要文化財に指定されているものや海外からの土器など貴重なものが多くあります。そんな遺跡から出土した石器などが展示された「倉敷考古館」の特徴をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

倉敷考古館とは

1950年11月に開館された「倉敷考古館」は、江戸時代の2階建ての倉を改装され、一部中二階を取り付けている建物です。1952年4月には登録博物館となりました。倉敷に現存している蔵の中で3階建てのものは、この「倉敷考古館」だけだそうです。大変貴重ですね。

吉備地方の遺跡で発掘され、調査や研究された旧石器時代から室町時代までの石器や土器など約500~700点を年代別に展示しています。吉備地方とは、古代の岡山県と広島県東半部のことを指しています。この地方の人々がどのような暮らしをしていたのかを知ることができ、同時に中世備前焼の歴史も学べます。

また、国の指定重要文化財に指定されている、流水文銅鐸や奈良三彩蓋付壷も展示されていることでも注目されています。さらに海外の展示品でインカ帝国以前の南米ペルーの土器もあります。

倉敷考古館の特徴①:倉敷を代表する建物

江戸幕府の天領だった倉敷は、物資の集積所として発展した街です。美観地区は、倉敷川を中心に栄えた商人の街と呼ばれ、1979年に伝統的建造物群保存地区に指定されました。

その美観地区の中心部にある「倉敷考古館」は、江戸時代の2階建ての土蔵作りの米倉を改装されたもので、白壁や貼り瓦、なまこ壁の美しさから倉敷を代表する建物の1つになっています。倉敷マップにも必ず掲載されています。
倉敷の切手やスタンプ、ポスター、結婚写真の背景やロケ地にも使用されています。また、観光客が記念撮影をする場所としても人気があります。少し、離れた場所からのアングルだと、倉敷川に架かる石の反り橋の中橋と「倉敷考古館」が映ります。そして、水面に外観が反射し、風情のある1枚になります。

倉敷考古館の特徴②:美しい貼り瓦となまこ壁は圧巻

岡山の美観地区は、倉敷川沿いに黒の貼り瓦と白壁なまこ壁が特徴の建物が建っています。江戸時代の天領時代の街並みが残り、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。「倉敷考古館」もその景観の街並みにマッチしています。側面の貼り瓦やなまこ壁は、近くで見れば見るほど、その美しさに心奪われる方が多いそうです。
あまり、聞きなれない「なまこ壁」とは、一体どんなものなのでしょうか。簡単に言うと黒と白の幾何学模様で壁の工芸の1つです。壁にかまぼこ型に漆喰を高く盛り上げている形が海の海鼠(なまこ)に似ていることから、なまこ壁と名付けられたそうです。

「倉敷考古館」の蔵は、倉敷でもトップクラスの美しさと言われているほどです。夜には、ライトアップされるので、よりその美しさが浮き出ます。

倉敷考古館の特徴③:まるでセットのような内部

美しい外観もさることながら、内部もその期待を裏切ることのない、レトロな造りになっています。倉敷民藝館の館長外村吉之介氏が内部の改装や展示ケースなどを指導されたそうです。観光客で賑わう外の喧騒を忘れるほど、一歩入ると静かな雰囲気で、展示品をじっくり見ることができます。
遺跡を発掘し、調査研究されたものが展示されています。旧石器時代の石器類は、鷲羽山遺跡で出土されたもので、縄文時代のものは、里木貝塚から発掘された土器や石器です。この里木貝塚からは、人骨も出土したそうです。

弥生時代末期の土器80点以上が出土した黒宮大塚古墳、古墳時代の瓦経各種が発見された安養寺瓦経塚など時代別に展示されています。扉の案内文字などもどこか懐かしい感じになっていますね。

倉敷考古館の特徴④:和の灯り「春宵まつり」

毎年2月下旬から3月中旬まで行われる「春宵まつり」は、夜の美観地区一帯を和の灯りで演出します。期間中の毎週土曜日には、和傘やキャンドルの灯りが幻想的に照らしてくれます。開催期間中は、町家に投影される影絵あかりや切子あかり、倉敷湖畔のあかりなど、様々な優しいあかりを楽しむことができます。

また、コンサートやワークショップなども行われます。昼間は、準備している様子を眺めことができ、夜とはまた違った景色を見ることができます。
「倉敷考古館」の前には、色鮮やかな和傘が並べられ、和の灯りを楽しむことができます。ライトアップされた建物とのコントラストは、見事です。春宵まつりは、まさに日本の春の訪れを知らせてくれるステキなイベントですね。和服を着て、街を散策するのも風情があっていいですよね。

倉敷美観地区の楽しみ方

船から望む倉敷の景色「くらしき川舟流し」

船でゆったり美観地区の景色を眺めてみませんか?倉敷川から望む街並みは、地上とはまた違った表情を見せてくれることでしょう。チケットは、倉敷館観光案内所で購入することができます。5歳未満は、無料で1艘6名まで乗れます。家族や友人たちとひとときの船の旅を満喫してみませんか。心地良い水の音、風が優雅な気分にさせてくれますよ。
【出発時間】9:30~17:00※30分おきに出発
【休日】3月〜11月/第2月曜日(祝日は除く)
12月〜2月/土・日・祝のみ運航 ※年末年始は運休
【料金】大人500円
小人250円※5歳未満は無料

【問い合わせ先】倉敷館観光案内所
【電話番号】086-422-0542
【開館時間】9:00〜18:00

人力車でのんびり散策

美しい街並みの美観地区をのんびり散策できる人力車では、街の魅力を俥夫が教えてくれます。ガイドブックでは、紹介されていない穴場スポットなんかも知れちゃうかもしれないですね。初めての美観地区でどこを回ったら良いのか迷ったときにもおすすめですよ。心地良い乗り心地と風景、ガイドを楽しむなら人力車を使ってみるのもいいですね。
【お問い合わせ】えびす屋 倉敷店
【住所】岡山県倉敷市本町8-34
【電話番号】086-486-1400
【営業時間】9:30~日没(シーズンにより変動があります)
【料金】一区間:1名様3,000円
.※ 三名様は人力車2台でのご案内

倉敷考古館へのアクセス

遺跡から出土した石器などを展示した「倉敷考古館」の特徴や美観地区の楽しみ方をご紹介しましたが、いかがでしたか?岡山県倉敷を訪れた際にはぜひ、「倉敷考古館」へ行ってみてくださいね。
【住所】岡山県倉敷市中央1-3-13
【アクセス】JR倉敷駅より徒歩約10分
【電話番号】086-422-1542
【開館時間】9:00~17:00(入館時間16:30まで)
【休館日】月曜日、火曜日、12/29~1/2
【入館料】大人:300円
大高生:300円
中小生:200円

倉敷考古館

岡山県倉敷市中央1-3-13

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