こんな景色みたことない!大自然を満喫できる江蘇省中部のスポット8選

巨大な葦や菜の花の迷路の中を、小舟で巡ったり、タンチョウヅルや麋鹿(シフゾウ)などの珍しい生物が棲息する様子を間近に眺めたり。中国・江蘇省の長江北側に位置する塩城や泰州では、独特の自然景観と、それらを活かした多くのユニークな観光スポットに出会えます。今回は、そのなかから8カ所を厳選してご紹介します。

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このまとめ記事の目次

豊かな自然に触れたい

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上海に隣接する水の都・蘇州や、中国四大古都の一つで省都の南京など13の個性豊かな市を有する中国・江蘇省。中国を代表する大河・長江の下流域に広がる省で、長江より南側には蘇州や無錫のように町を縦横に水路がめぐる水郷古鎮(都市)が点在、北側には湖水や河川の多さを活かしたダイナミックな自然景観の観光スポットが多く所在します。
提供:江蘇省観光局
特に、黄海に面した都市・塩城には大規模な自然保護区があり、ツルや麋鹿(シフゾウ)などの貴重な野生動物が間近に見られます。

今回は江蘇省を流れる長江の北部、塩城市と泰州市のスポットを中心に、雄大な自然や多様な動物たちと出会える観光地を厳選してご紹介します。

①タンチョウヅルの最大の越冬地「タンチョウヅル湿地生態公園」

提供:江蘇省観光局
まずはこちら。塩城自然保護区内にある「タンチョウヅル湿地生態公園」から。一帯はラムサール条約の湿原保護地として、多種多様な野生動物のホットスポットとなっています。

園内には394種の鳥類、70種類以上の野生動物が生息。特にタンチョウヅルの最大の越冬地として有名です。400haにおよぶ広大な園内はカートで移動。湿地で休む多くの野生の鳥の姿や、夕暮れ時には多くの渡り鳥たちが舞い戻る姿が見られます。
飼育エリアでは複数種のツルが見られます。つがいのタンチョウヅルは2羽だけのゲージに、どう猛な顔の赤い赤頸鶴(右)は1羽ずつ。ちなみにタンチョウヅルは一夫一婦制。一度つがいになると一生添い遂げるのだそうです。茶色の羽毛のヒナ(左)もかわいらしい!飼育されているツルたちも、視界がはっきりした日にはゲージから出て周囲を旋回。その姿を間近に見ることができます。
園内にある丹頂鶴主題展覧館には、ツルの種類や生態、生息地が学べる展示やレストランなどがあります。タンチョウヅルの繁殖地の一つとして北海道釧路も紹介されているんですよ。 提供:江蘇省観光局

園内にある丹頂鶴主題展覧館には、ツルの種類や生態、生息地が学べる展示やレストランなどがあります。タンチョウヅルの繁殖地の一つとして北海道釧路も紹介されているんですよ。

提供:江蘇省観光局
こちらの写真も館内の展示から。タンチョウヅルのトレードマークの赤い頭は実は羽毛ではなく、皮膚、肉瘤。興奮したり威嚇するとこの赤い部分が広がるのだそうです。

②水鳥の楽園で餌やりもできる「大縦湖旅行リゾートエリア」

提供:江蘇省観光局
塩城市街から南西に約42kmほどの距離にある「大縦湖旅行リゾートエリア」は、水上風景区、歴史人文区、仏教文化区、葦蕩迷宮区、湿地生態区、漁業観光区、湖浜リゾート区、キャンプ開発区、科学考察区の10のエリアからなる巨大観光地。葦の間を舟で出口まで行く巨大迷路「葦蕩迷宮区」(写真)は、見たことがある!という方も多いかも。

大縦湖は30平方キロにわたる広大かつ深い湖で、江蘇省内でもっとも土地が低い地区にあります。景観の美しさは「水郷澤国」と称えられ、南宋時代から知られていました。
そんな大縦湖の周辺は、淡水性動物や希少種を含めた鳥類が多く生息するところでもあります。リゾートエリア内では、多種多様な鳥類の楽園となっている湿地生態区を船でまわることも。

葦が茂る水上を巡って湖の船着場へ。観光船に乗り換えて鳥類が飼育されている島へ渡ります。島に渡る途中、近づいてきたモーターボートに操られて水鳥たちが間近に旋回!迫力のシーンが見られます。
島で飼育されている鳥たちは大きな木の下に種類別に分けられています。多くの水鳥に混ざって孔雀の姿も(写真)。近づいてきたタンチョウヅルには、トウモロコシの餌を直接やることも!タンチョウヅルのクチバシは丸みを帯びていて、手に当たっても痛くないんです。ぜひ挑戦してみましょう。

島で飼育されている鳥たちは大きな木の下に種類別に分けられています。多くの水鳥に混ざって孔雀の姿も(写真)。近づいてきたタンチョウヅルには、トウモロコシの餌を直接やることも!タンチョウヅルのクチバシは丸みを帯びていて、手に当たっても痛くないんです。ぜひ挑戦してみましょう。

キャンプ場エリアでは、アメリカンスタイルやハローキティなどをテーマにした内装のコテージがあり、宿泊してリゾートを楽しむこともできます。

キャンプ場エリアでは、アメリカンスタイルやハローキティなどをテーマにした内装のコテージがあり、宿泊してリゾートを楽しむこともできます。

③花の海に遊ぶ「大豊オランダ花園」

提供:江蘇省観光局
塩城市大豊に2016年にオープンした「オランダ村」の「大豊オランダ花園」は、花の楽園。オランダの街並や田園風景を再現したという園内は、観光と飲食、娯楽を一体化したレジャー施設となっており、風車が立つ園内には100万本の花が植えられています。
オランダを思わせる丘と水辺の景色に季節の花が咲き乱れます。園内にあるファーマーズマーケットでは、花木や園芸用品を置いているほか、ジェラートやドリンクが飲める軽食コーナーも。
春のチューリップから11月のユリまで、花の季節にあわせて訪れたいところです。

春のチューリップから11月のユリまで、花の季節にあわせて訪れたいところです。

④不思議な動物麋鹿(シフゾウ)を間近に!「中華麋鹿園」

提供:江蘇省観光局
麋鹿(シフゾウ)という動物は知っていますか? 顔は馬、ひづめは牛、角は鹿、尾はロバに似たシカ科の動物です。野生種はすでに絶滅してしまい、イギリスで飼われていた数頭の麋鹿を繁殖したものが、塩城の保護区で保護されています。その保護区のうち、2015年から公開されているのが塩城市大豊にある「中華麋鹿園」です。

園内は200種以上が生息する鳥類の王国でもあり、ハクチョウやタンチョウヅルなど、野生の水鳥も見られます。
広い園内は“サファリパーク”のようにカートに乗って見てまわれます。野生の動・植物が生息する広大な園内には群れをなすアカシカの姿が。現在麋鹿は2000頭以上に増加し、ボスを中心に群れごとに行動します。湿地帯に休む姿、森の中を歩く姿、ときには100頭以上の麋鹿が疾走する壮大な場面が見られることも。そんななか、「鹿王」とよばれるボスの中のボスは、引退後には特別エリアで悠々自適に隠居生活をおくっています。鹿王の争覇戦は毎年5月下旬〜6月上旬で、勝った鹿王は多くのメス鹿を従えて群れをなします。 提供:江蘇省観光局

広い園内は“サファリパーク”のようにカートに乗って見てまわれます。野生の動・植物が生息する広大な園内には群れをなすアカシカの姿が。現在麋鹿は2000頭以上に増加し、ボスを中心に群れごとに行動します。湿地帯に休む姿、森の中を歩く姿、ときには100頭以上の麋鹿が疾走する壮大な場面が見られることも。

そんななか、「鹿王」とよばれるボスの中のボスは、引退後には特別エリアで悠々自適に隠居生活をおくっています。鹿王の争覇戦は毎年5月下旬〜6月上旬で、勝った鹿王は多くのメス鹿を従えて群れをなします。

⑤農村文化を知って田舎料理を味わう「三官村」

アカシカ園やオランダ村のある塩城市大豊周辺は肥沃な土地が広がっているところで、大規模な農場がいくつも点在しています。

その一つ「三官村」にも、近くを訪れたら是非、足を運んでみましょう。三官村は、農場と牧場、民俗資料館、レストラン、ホテルが一体となった場所で、農園をめぐって季節の花や風景を愛でたり、牧場での乗馬体験もできます。
見学後には農場や周辺で採れた野菜や肉、魚を使った野趣溢れる郷土料理に舌鼓。豪快な煮込み料理は素朴な味わいで、江蘇省の地方の暮らしを体感できます。

見学後には農場や周辺で採れた野菜や肉、魚を使った野趣溢れる郷土料理に舌鼓。豪快な煮込み料理は素朴な味わいで、江蘇省の地方の暮らしを体感できます。

⑥一面の菜の花を舟で巡る「千島菜花風景区」

提供:江蘇省観光局
こちらは花の季節だけのお楽しみ。塩城市の南西に隣接する泰州市「千島菜花風景区」と呼ばれる場所で、小舟で水郷を遊覧しながら咲き乱れる菜の花を見て回れます。水辺から眺める一面の菜の花に蝶が舞う光景は、とってもフォトジェニック。一生に一度は訪れたい場所の一つです。 提供:江蘇省観光局

こちらは花の季節だけのお楽しみ。塩城市の南西に隣接する泰州市「千島菜花風景区」と呼ばれる場所で、小舟で水郷を遊覧しながら咲き乱れる菜の花を見て回れます。水辺から眺める一面の菜の花に蝶が舞う光景は、とってもフォトジェニック。一生に一度は訪れたい場所の一つです。

⑦筏で水上の森を探検!「興化李中水上森林公園」

同じく泰州市の興化にある「興化李中水上森林公園」は、江蘇省最大の人工湿地生態林園。70万平方メートルにもおよぶ広大な園内には水に強い樹木のメタセコイアの森があり、樹々の合間を縫い縦横にのびる川や曲がりくねった川などがつくられた森林レジャー施設です。森の中に棲む鳥たちのさえずりに耳を傾けながら散策してみましょう。

園内では筏に乗って水上森林を探検することも。筏でめぐる水上の森はジャングルに迷い込んだような感じで気分はまるでトムソーヤ。艪をこぐ水音と鳥のさえずりしか聞こえない、静かなクルーズです。船着場に立ち並ぶバンガローはレストランになっていて、泰州料理を味わうことができます。

園内では筏に乗って水上森林を探検することも。筏でめぐる水上の森はジャングルに迷い込んだような感じで気分はまるでトムソーヤ。艪をこぐ水音と鳥のさえずりしか聞こえない、静かなクルーズです。船着場に立ち並ぶバンガローはレストランになっていて、泰州料理を味わうことができます。

⑧じっくり水辺の景色を楽しむ「溱湖湿地公園」

提供:江蘇省観光局
泰州は江蘇省里下河流域に位置し、長江、淮河、黄海が交わるところで、湖や川が多いところです。溱湖はその一つで、一帯はリゾートエリアとなっていて、その一角がこちらの「溱湖湿地公園」になっています。
提供:江蘇省観光局
園内にも湖や洲、島が多く、水辺の動植物の宝庫。美しい水辺風景を楽しむとともに、水辺の植物をじっくり観察することができます。ベストシーズンはスイレンの花が咲く9〜10月。天上のような美しい光景に出会えます。

いかがでしたか?

提供:江蘇省観光局
いかがでしたか? 豊かな湿地帯に恵まれた江蘇省・塩城や泰州ならではの観光スポットをご紹介しました。自然の中にのびのびと過ごす鳥たちや、美しい花々に出会いに、是非あなたもベストシーズンを狙って、現地に行ってみてくださいね。
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