南米ブラジル南東部の都市リオデジャネイロにあるコパカーナ・ビーチは世界的に有名なリゾート地ですが、1914年に完成したコパカバーナ要塞(Copacabana Fort)の存在はあまり知られていないのではないでしょうか。美しく湾曲しながら伸びるコパカバーナの海岸と、グアナバラ湾に突き出すポン・ジ・アスーカル半島を臨む小高い岬に位置するコパカバーナ要塞は、博物館や2軒のカフェレストランからの大パノラマが楽しめる絶景スポットして有名です。陸軍歴史博物館では19世紀ポルトガル植民地時代の Brasil の様子も学べます。
コパカバーナ要塞をご紹介します。
コパカバーナ要塞(Copacabana Fort・Forte de Copacabana)は、南米ブラジル南東部の都市リオデジャネイロにある観光スポットで、1914年(大正3年)に開設された軍事基地の沿岸防衛施設です。施設内には当時の面影を残すドイツ・クルップ社製の大砲や、19世紀ポルトガル植民地時代の資料が集められた「陸軍歴史博物館(MuseuHistóricodoExército)」も併設されています。
一般公開されているコパカバーナ要塞は、世界的な人気を誇るリゾート地・コパカバーナ・ビーチや、グアナバラ湾に突き出すポン・ジ・アスーカル(Pão de Açúcar)の絶景を一望できる岬の先端にある施設です。周辺には全長約4kmの美しい海岸線を眺めながらくつろげるオシャレなカフェや、ブラジル料理のレスランもあります。
ブラジル帝国が崩壊してのち、一部の大農園主による偏った政権が続いていた当時のブラジルで、1922年(大正11年)7月5日にコパカバーナ要塞を中心として起こったコパカバーナ砦の反乱は、大統領選への不満と政治の一新を訴えるエウクリデス・エルメス(Euclides Hermes da Fonseca)大尉以下300名の守備兵が立てこもるという事件で、のちに活発になる反政府運動の先駆けとなる反乱でした。
陸軍歴史博物館(Museu Historico do Excercito)はコパカバーナ要塞の北側、コパカバーナビーチに面した施設です。ブラジル軍は、1908年にコパカバーナ・ビーチと港の入り口を護る沿岸防衛要塞を構築するため、コパカバーナ要塞の建設にとりかかりました。この小さな博物館では、初期ポルトガル植民地時代から19世紀末までのブラジルの歩みをジオラマやパネル展示で振り返ります。