グラスゴー随一の建築美「ケルヴィングローブ美術館&博物館」の見どころ

ケルヴィングローブ美術館&博物館(Kelvingrove Art Gallery & Museum)は、スコットランド最大の都市グラスゴーにある総合ミュージアムで、イギリスの首都ロンドンの大英博物館につぐ規模と収蔵数を誇るスコットランドの代表的な施設です。年間100万人以上が訪れるケルヴィングローブ美術館&博物館の展示は、ゾウやキリンなど希少な野生動物のはく製や骨格標本などの自然史にまつわるものから絵画までさまざまで、カフェやミュージアムショップも併設されています。ケルヴィングローブ美術館&博物館をご紹介します。

当サイト内のおでかけ情報に関して

情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。また、当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しており、ご紹介するお出かけスポットや商品に、アフィリエイトリンクを設置している場合があります。RETRIPでは引き続き、行き先探しに役立つおでかけ情報を提供していきます。

このまとめ記事の目次

ケルヴィングローブ美術館&博物館とは

ケルヴィングローブ美術館&博物館(Kelvingrove Art Gallery & Museum)はブリテン島の北部に位置するスコットランド最大の都市・グラスゴーにあるスコットランドの代表的なミュージアムです。ケルビン川(Kelvin river)とアーガイル通り(ArgyllSt.)のあいだに位置し、川の対岸には造園家ジョゼフ・パックストンによって19世紀に造営されたケルビングローブ公園があります。
古くからタバコ産業で栄えたグラスゴーは造船も盛んで、現在も海軍の造船所が所在することからイギリス造船業の中心地となっています。市域にはケルヴィングローブ美術館&博物館のほか、ブキャナン ストリートやGlasgow Greenなどの見どころも多く、イギリス国内ではロンドンやエディンバラについで多くの観光客が訪れています。

赤砂岩のスペイン・バロック建築

スペインバロック様式のケルヴィングローブ美術館&博物館は、1901年(明治34年)にケルヴィングローブ公園で開催されたグラスゴー万国博覧会に備えて集められた多くの美術品を収蔵する目的で建てられました。設計はジョン・ウィリアム・シンプソン( John William Simpson)やE・J・ミルナー・アレン(EJ Milner Allen)などの著名な建築家によるものです。
1901年にグラスゴー国際展の宮殿として完成したケルヴィングローブ美術館&博物館は、グラスゴーでもっとも美しい建築物といわれています。緑の芝生に当時の伝統を守って使用されたという赤砂岩による褐色の外観が印象的で、遠くからでも良く目立ちます。建設費には1888年(明治21年)に開催された万国博覧会の収益金があてられました。

セントラルホールのパイプオルガン

ケルヴィングローブ美術館&博物館の見どころのひとつであるセントラルホールは、3階建ての吹き抜けで、グラスゴー国際博覧会のためにルイス・アンド・カンパニー(Lewis & Co)によって設置された巨大なパイプオルガンがあります。ルイス・アンド・カンパニーは1910年にウェストミンスター大聖堂のパイプオルガンも手掛けたメーカーです。
目を楽しませることで人の心を動かすことを大きな目的とするバロック建築は、さまざまな意匠と建築技法をこらして生み出された荘厳で幻想的な世界観をもち、建物自体がひとつの美術品です。カマボコ型のヴォールト天井に施されたデザインも、吊り下げられたたくさんのシャンデリアも、洗練されたシャープなシェイプで統一され、スッキリとした外観と調和しています。

ケルヴィングローブ美術館&博物館の主なコレクション

ケルヴィングローブ美術館&博物館の展示品は、主にマクレラン美術館(McLellan Museum)とケルヴィングローブ公園の施設から集められたもので、その内容は武器のコレクションやフランス印象派による絵画、グラスゴー生まれのチャールズ・マッキントッシュの作品のほか、珍しい野生動物のはく製や毛皮、骨格の標本など多岐にわたります。ダリの名画「十字架の聖ヨハネのキリスト」も目玉展示のひとつです。
ケルヴィングローブ美術館&博物館は2006年に3年の改修期間を経てリニューアルオープンし、2015年には1,261,552人の来場者を記録するなど、物量と入場者数において大英博物館につぐ規模を誇るまでになりました。子どもにやさしいディスプレイや説明など、“ウェイファインディング”を拝領した施設に生まれ変わり、地下にはカフェ、ギフトショップも増設されています。

いかがでしたか

ケルヴィングローブ美術館&博物館には他にも、工芸品や産業関連の歴史的な遺物など多様なコレクションを数多く有し、見学しやすく整理されています。子どもが触って学べる展示があるのも魅力です。アクセスは循環観光バスの利用が便利です。

基本情報

所在地:Argyle St., G3 8AG
TEL:0141 276 9599
営業時間:10:00~17:00 (金、日曜日 11:00~17:00)
料金:定休日:12/25、26、1/1、2
アクセス:循環バスBlantyre Street停留所より徒歩すぐ

関連するまとめ記事この記事に関連する人気まとめ記事

新着のまとめ記事編集部おすすめ!新着人気まとめ記事

このまとめ記事に関連するタグ

もっと見る

ライター紹介このまとめ記事を書いた人

このまとめ記事に関して報告する