GINZA PLACEを堪能し価値ある時を過ごしました!

2016年9月24日に開業した銀座四丁目にそびえる「GINZA PLACE」にはレストランや店舗が多く入っています。その中で3店を記者がピックアップして取材しました。普段利用、隠れ家的なラグジュアリー店舗、そして価値あるぜい沢を味わえるレストランをレポートします。

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このまとめ記事の目次

銀座ライオン GINZA PLACE店

銀座ライオン発祥の地です

GINZA PLACEの建築に伴い、一時休業していたビヤホールライオン銀座5丁目店の後継店舗がこの「銀座ライオン GINZA PLACE店」です。さらに歴史をさかのぼれば明治32年に現在の銀座8丁目に開業した日本発の惠比壽ビヤホールまで辿ることができます。
現在では銀座線の銀座駅改札と直結する地下1階をブラッスリーとしてビールだけではなくコーヒーやランチでの利用もでき、ビヤホールは地下2階です。

単なるオブジェではない

日比谷線と丸ノ内線は少し離れていますが、東京メトロ銀座線の銀座駅改札が目の前なので、時間を気にしながら一息入れても大丈夫です。店内のアンティークな駅時計はオブジェとしてだけではなく、正確な時を刻んでいます。時間になれば即地下鉄に乗ることができるのは忙しいビジネス途中の立ち寄りにも魅力です。

コクと苦さの絶妙なバランス

記者が注文したクラフトビールは「柑橘香るペールエール」。一般的に上面発酵と言われる、古く伝統的な製法です。
グラスの形に特徴があり、上部がすぼんでいるのは香りを逃さないためです。味は深みのある苦さと爽やかなフルーティーさが絶妙のバランスです。飲んだあとも舌で苦味を噛みしめることのできるしっかりとしたビールです。
量は意外に多く、ちょい飲みにはちょうどよいサイズ、本格的に飲むのであれば他のクラフトビールも試したいところです。

ムール貝をあさりの酒蒸しのように…

銀座ライオンは数あれど、ここにしかないメニューもあります。
「国産ムール貝のワイン蒸し」は、あさりの酒蒸しを洋風にしたようなものです。欧州料理にはよく使われる素材ですが、ムール貝をそのまま出すメニューは珍しいのではないでしょうか。それも国産です。
ビールにはよく合う逸品で、ついつい摘んで飲んでいるうちに欧州のパブで飲んでいる錯覚を覚えます。

スパセイロン・ラウンジセイロンタイム

オリエンタルな香り漂う空間

9階に上がります。スパセイロンはスリランカのスパブランドショップです。
セイロンティーで有名なスリランカには5000年の歴史を誇る古代インド・スリランカ伝統のアーユルヴェーダと呼ばれる、今風に言うとスキンケア、ボディケア、アロマ等のスパ用品が並びます。
レモングラスを中心とした東洋的な魅惑の香りがあたりを包んでいて、それだけでゆったりとした気分になります。

アイテムが多すぎてほとんどオーダーメイド状態

石けん一つとっても数種類の香りがあり、どれも魅力的でオシャレです。
小さな石けんを4つセットにしたパッケージも発売予定だそうで、香りを堪能したら隣のシェアラウンジに行ってみましょう。

シェアラウンジって?

ラウンジセイロンタイムは時間制のフリードリンクカフェとでもいいましょうか。とにかく銀座のど真ん中で30分500円でフリードリンクなくつろぎの場所があるなんて知る由もありませんでした。延長は15分200円(いずれも税別)。
スパセイロンとコンセプトを同じくしたオリエンタルな癒やしの空間です。
オリジナルのスイーツやアクセサリーの販売も行っており、まさに銀座の隠れ家的と言っても過言ではないでしょう。記者は写真の編集や記事の執筆で常連になりそうです。

ありふれたドリンクバーとは一線を画す

当然ながらセイロンティーもありますが、写真の茶器をご覧ください。何ともオシャレで優雅なものではありませんか。
もちろんコーヒーメーカーもありますが、なんとイタリア製の本物志向。ソフトドリンクもあります。

神戸プレジール銀座

自分へのご褒美ランチは価値ある4800円で決まり

では11階に上がりましょう。JA全農兵庫の直営レストランである「神戸プレジール銀座」は、世界に冠たる”Kobe Beef”を主に兵庫県でとれた野菜とともに提供するレストランです。
神戸牛は米国あたりでは和牛とは完全に区分が異なるブランド牛で、セレブの舌を唸らすには十分過ぎるお肉です。
当然ながらお値段も相当なもので、いつでもお気軽にという訳にはいきません。しかし、ちょっと背伸びをしてディナーは無理でもランチなら4800円で最高級牛肉が味わえます。

カウンターから貴賓室のような部屋まで

ステーキハウスや鉄板焼きでお馴染みのカウンターから、明治時代の洋館貴賓室を思わせるような造りの部屋まで多様なニーズに応えられるようになっていました。
神戸発ということもあり、「異人館」を意識しているような雰囲気でした。

ステーキではなくせいろ蒸し

記者が注文したのは、ランチのせいろ蒸し。とは言え、前菜からデザートまで揃ったコースです。これで4800円(税別)です。
写真は3人分ですが、結果論としてはお腹いっぱいになりました。

比較的リーズナブルな理由は?

支配人の小林圭介さんに話を聞きました。

--ランチで4800円はちょっと背伸びが必要ですが、神戸牛で4800円が安いのも事実です。なぜこの値段で提供できるのですか?

「1頭買いしているということと、ランチのお肉はその時にある部位をお出しするということで実現しています。従いまして毎日同じ部位のお肉が出るわけではありません」

と、話を聞いているところで神戸牛が登場、まずは野菜をせいろで蒸し始めました。

兵庫県産の野菜がふんだんに

色鮮やかで美味しい兵庫県産の野菜が並びます。こちらもその日に仕入れることができる野菜を提供するために、すべてが兵庫県産というわけではありませんし、毎日同じ野菜とは限りません。
しかし、どの野菜をとっても見事な蒸し具合で味はもちろんですが、歯ごたえも抜群です。
実は一人あたり約500グラムの野菜があるのですから、そのあたりを気にする女性にはうってつけのランチなのです。

せいろの香りもまた格別

せいろから木の香りが漂って来た頃には神戸牛も蒸しあがります。
下に敷いてある玉ねぎやもやしは、ただの下敷きではありません。これも兵庫県産の野菜ですから食べます。

歯ごたえはあるのに「とけてなくなる」

神戸牛に巻かれた野菜が盛られてきました。野菜のシャキッとした歯ごたえはあるのに、次の瞬間には舌の上でとけてなくなるという表現でしか伝えようのない不思議さです。
竹炭塩や、味噌、ポン酢、卵ダレなどの複数の「ソース」が用意されます。写真の2巻きの神戸牛は数回にわたって合計100グラムが出てきますので結構な量になります。したがって、すべてのソースで試すことができます。記者の好みは竹炭塩でした。

デザートはパティシエが腕を振るう

兵庫県産の美味しいご飯と香の物、味噌汁の後はお待ちかねのデザートです。
腕に覚えのあるパティシエが心を込めて作ったデザートは「もう一個食べたい」と本気で思った甘く優しいお菓子でした。
小林圭介支配人をはじめ、左隣の井本直美マネージャーもお話し上手で食事の時間をたっぷりと堪能することができました。ゆったりとした優雅な雰囲気の中で、美味しい料理に舌鼓をうち、スタッフと様々な話に花を咲かせながら過ごした2時間はもはやランチという単語で片付けてしまうにはあまりにも惜しいひとときでした。
繰り返しになりますが、気軽にいつでも食べられるランチではありません。しかしながら、頑張った自分へのたまのご褒美、大切な人と大切な時間を過ごすお昼のひととき、そんなシチュエーションには選択肢に含めたいレストランでした。
ラウンジもあり、そちらで銀座の街を一望しながら食後のお茶を楽しむこともできますので贅沢な空間利用をおススメいたします。
GINZA PLACEで銀ブラが完結してしまうほど充実ぶりで、ちょっと疲れた商用途中に、また休日のひとときに潤いを与えてくれることでしょう。
日本で最も地価の高い場所ですので広大な敷地ではありませんが、それゆえに上下移動だけでコンパクトに銀ブラを楽しむことができるのは疲れ知らずといったところでしょうか。
ちなみに、銀ブラとは諸説ありますが、「銀座をブラブラ」することではなく「銀座でブラジルコーヒーを飲む」ことだとされています。
残念ながら記者が取材したお店ではブラジルコーヒーは飲めませんでしたので本来的な銀ブラとはいえないかもしれませんが、この話は広報担当に進言しておいたのでもしかしたら近い将来にブラジルコーヒーが提供されるかもしれません。保証の限りではありませんが。

取材記者 古川智規(フリーランスライター)
※写真はすべて記者撮影

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ライター紹介このまとめ記事を書いた人

古川智規フリーランスライター・講談社バスマガジンやウェブメディアで執筆。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、それぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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