銀座ライオン GINZA PLACE店
銀座ライオン発祥の地です
現在では銀座線の銀座駅改札と直結する地下1階をブラッスリーとしてビールだけではなくコーヒーやランチでの利用もでき、ビヤホールは地下2階です。
単なるオブジェではない
コクと苦さの絶妙なバランス
グラスの形に特徴があり、上部がすぼんでいるのは香りを逃さないためです。味は深みのある苦さと爽やかなフルーティーさが絶妙のバランスです。飲んだあとも舌で苦味を噛みしめることのできるしっかりとしたビールです。
量は意外に多く、ちょい飲みにはちょうどよいサイズ、本格的に飲むのであれば他のクラフトビールも試したいところです。
ムール貝をあさりの酒蒸しのように…
「国産ムール貝のワイン蒸し」は、あさりの酒蒸しを洋風にしたようなものです。欧州料理にはよく使われる素材ですが、ムール貝をそのまま出すメニューは珍しいのではないでしょうか。それも国産です。
ビールにはよく合う逸品で、ついつい摘んで飲んでいるうちに欧州のパブで飲んでいる錯覚を覚えます。
スパセイロン・ラウンジセイロンタイム
オリエンタルな香り漂う空間
セイロンティーで有名なスリランカには5000年の歴史を誇る古代インド・スリランカ伝統のアーユルヴェーダと呼ばれる、今風に言うとスキンケア、ボディケア、アロマ等のスパ用品が並びます。
レモングラスを中心とした東洋的な魅惑の香りがあたりを包んでいて、それだけでゆったりとした気分になります。
アイテムが多すぎてほとんどオーダーメイド状態
小さな石けんを4つセットにしたパッケージも発売予定だそうで、香りを堪能したら隣のシェアラウンジに行ってみましょう。
シェアラウンジって?
スパセイロンとコンセプトを同じくしたオリエンタルな癒やしの空間です。
オリジナルのスイーツやアクセサリーの販売も行っており、まさに銀座の隠れ家的と言っても過言ではないでしょう。記者は写真の編集や記事の執筆で常連になりそうです。
ありふれたドリンクバーとは一線を画す
もちろんコーヒーメーカーもありますが、なんとイタリア製の本物志向。ソフトドリンクもあります。
神戸プレジール銀座
自分へのご褒美ランチは価値ある4800円で決まり
神戸牛は米国あたりでは和牛とは完全に区分が異なるブランド牛で、セレブの舌を唸らすには十分過ぎるお肉です。
当然ながらお値段も相当なもので、いつでもお気軽にという訳にはいきません。しかし、ちょっと背伸びをしてディナーは無理でもランチなら4800円で最高級牛肉が味わえます。
カウンターから貴賓室のような部屋まで
神戸発ということもあり、「異人館」を意識しているような雰囲気でした。
ステーキではなくせいろ蒸し
写真は3人分ですが、結果論としてはお腹いっぱいになりました。
比較的リーズナブルな理由は?
--ランチで4800円はちょっと背伸びが必要ですが、神戸牛で4800円が安いのも事実です。なぜこの値段で提供できるのですか?
「1頭買いしているということと、ランチのお肉はその時にある部位をお出しするということで実現しています。従いまして毎日同じ部位のお肉が出るわけではありません」
と、話を聞いているところで神戸牛が登場、まずは野菜をせいろで蒸し始めました。
兵庫県産の野菜がふんだんに
しかし、どの野菜をとっても見事な蒸し具合で味はもちろんですが、歯ごたえも抜群です。
実は一人あたり約500グラムの野菜があるのですから、そのあたりを気にする女性にはうってつけのランチなのです。
せいろの香りもまた格別
下に敷いてある玉ねぎやもやしは、ただの下敷きではありません。これも兵庫県産の野菜ですから食べます。
歯ごたえはあるのに「とけてなくなる」
竹炭塩や、味噌、ポン酢、卵ダレなどの複数の「ソース」が用意されます。写真の2巻きの神戸牛は数回にわたって合計100グラムが出てきますので結構な量になります。したがって、すべてのソースで試すことができます。記者の好みは竹炭塩でした。
デザートはパティシエが腕を振るう
腕に覚えのあるパティシエが心を込めて作ったデザートは「もう一個食べたい」と本気で思った甘く優しいお菓子でした。
繰り返しになりますが、気軽にいつでも食べられるランチではありません。しかしながら、頑張った自分へのたまのご褒美、大切な人と大切な時間を過ごすお昼のひととき、そんなシチュエーションには選択肢に含めたいレストランでした。
ラウンジもあり、そちらで銀座の街を一望しながら食後のお茶を楽しむこともできますので贅沢な空間利用をおススメいたします。
日本で最も地価の高い場所ですので広大な敷地ではありませんが、それゆえに上下移動だけでコンパクトに銀ブラを楽しむことができるのは疲れ知らずといったところでしょうか。
ちなみに、銀ブラとは諸説ありますが、「銀座をブラブラ」することではなく「銀座でブラジルコーヒーを飲む」ことだとされています。
残念ながら記者が取材したお店ではブラジルコーヒーは飲めませんでしたので本来的な銀ブラとはいえないかもしれませんが、この話は広報担当に進言しておいたのでもしかしたら近い将来にブラジルコーヒーが提供されるかもしれません。保証の限りではありませんが。
取材記者 古川智規(フリーランスライター)
※写真はすべて記者撮影