国宝からミイラまで!歴史好き必見!アイルランド「国立考古学 歴史博物館」

アイルランドの首都ダブリンの中心地にある国立考古学 歴史博物館(National Museum of Ireland Archaeology & History)は、18世紀に建てられた宮殿を利用した2階建てのロタンダ建築で、アイルランドが誇る国宝級の至宝が無料で見学できる歴史ミュージアムです。ヴィクトリア様式のエントランスやドームが美しい建物自体もすばらしいものですが、アイルランド国内で発見されたお宝が一堂に会した展示物の数々は見応えたっぷりです。アイルランド随一の宝物館「国立考古学 歴史博物館」をご紹介します。

当サイト内のおでかけ情報に関して

情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。また、当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しており、ご紹介するお出かけスポットや商品に、アフィリエイトリンクを設置している場合があります。RETRIPでは引き続き、行き先探しに役立つおでかけ情報を提供していきます。

このまとめ記事の目次

国立考古学 歴史博物館とは

アイルランド共和国の首都ダブリンの中心地にある「国立考古学 歴史博物館(National Museum of Ireland Archaeology & History)」は、ダブリン大学トリニティ・カレッジ(Trinity College, University of Dublin)と、セント・スティーブンス・グリーン公園(St. Stephen's Green)を結ぶキルデアストリート(kildare St)沿いに建つミュージアムで、国宝級の遺物を数多く展示していますが入場は無料です。
国立考古学 歴史博物館の前庭を囲むように隣接するジョージア様式の建物は、アイルランドの議会の議事堂・レンスターハウス(Leinster House)で、もとはリンスター公爵によって建てられた18世紀の宮殿です。敷地内には国立自然史博物館やアイルランド国立美術館、レンスターハウスを挟んで国立考古学 歴史博物館と対をなすアイルランド国立図書館などの文化施設が軒を連ねています。

ロタンダの内部は大広間

ホールケーキのようなロタンダ建築が特徴の国立考古学 歴史博物館は、トーマス・ディーン(Thomas Newenham Deane)の設計で1880年代に建てられた2階建ての建てのミュージアム。ドーム内部のエントランスは大理石の円柱に囲まれたヴィクトリア様式の大広間で、床は美しい星座のモチーフが施されたモザイクが広がっています。
国立考古学 歴史博物館の館内には、アイルランド国内で発見された至宝が一堂に集められています。1階は古代アイルランドの先史時代、青銅器時代の狩猟道具や宗教儀式に用いられたとされる遺物のほか、アイルランドを産地とする金を使って作られた宝飾品も豊富で、金細工に関してはヨーロッパ最大ともいわれるコレクションを誇ります。アイルランドの地で発展した貴重なケルト美術なども見ることができます。

バイキング時代とアイルランド自由国

国立考古学 歴史博物館では他にも、1900年から1921年にかけて“アイルランド自由国”が設立されるまでの道のりを解説した資料や内戦にまつわる記念品や、リフィー川の周辺で見つかったバイキング時代(800年~1050年)の遺品、中世の宮廷や教会で使用されていた宝飾品や絵画などが見どころで、約3000点にもおよぶ古代エジプトの美術品や泥炭から発見されたというきわめて保存状態の良いミイラなども来場者に人気です。
これらの展示品の多くは、ピートの採掘や鉄道の建設途中に偶然発掘されたもので、発掘者によって持ち去られたものはさらに多いといわれます。黄金の装飾品に関しては、なぜか一か所から大量に出土したそうですが、当時は現場が詳しく調査されることはなかったようで、詳しいことは不明のままなのだそうです。

国宝級の展示物も豊富

国立考古学 歴史博物館の展示で特に見逃せないのは、アイルランド美術の主体ともいわれる金細工の傑作で 1850年にタラの丘付近で発見されたことから「タラのブローチ(Tara Brooch)」と名付けられた金の装飾品です。銀細工に金でメッキ加工され、黒金と七宝で彩られた繊細なもので、ケルト文化の面影を色濃く残すことからアイルランドの国宝に指定されています。
目玉スポットのひとつである「アーダの聖杯(The Ardagh chalice)」は、今も中世の建物が数多く残るリムリック州で1868年に発見された10世紀ころの聖餐杯で、ケルトの伝統的な文様と12使徒の名前がラテン語で刻まれています。「コングの十字架(the Cross of Cong)」は、7世紀に建てられたコング修道院が所有していたもので、1120年頃のものといわれる装飾品です。

いかがでしたか?

国立考古学 歴史博物館をご紹介しました。国宝級の至宝も豊富に含まれる展示が無料で見学できるリッチなミュージアムは、ヨーロッパならではですね。館内ではガイドツアーも利用できます。ダブリン観光の際にはぜひ参考になさってください。

基本情報

所在地:Kildare Street, Dublin 2 Ireland
TEL:営業時間:10:00~17:00 (日曜日 14:00~17:00)
料金:無料
定休日:月曜日、祝日
アクセス:Dublin City South, Kildare Streetバス停より徒歩1分

関連するまとめ記事この記事に関連する人気まとめ記事

新着のまとめ記事編集部おすすめ!新着人気まとめ記事

このまとめ記事に関連するタグ

もっと見る

ライター紹介このまとめ記事を書いた人

このまとめ記事に関して報告する