コペンハーゲン国立美術館(Statens Museum for Kunst)は、アンデルセン童話のふるさとデンマークの首都・コペンハーゲンにある宮殿のようなミュージアムです。1896年(明治29年)に建てられたネオ・ルネッサンス様式の建築物で、1998年(平成10年)に拡張工事が完成し、旧館の北側に白亜の新館が建ちました。デンマーク王室のコレクションを中心に、中世の宗教画からモダンアートまで8,000点におよぶアート作品が入場無料で楽しめる、コペンハーゲン国立美術館をご紹介します。
国民の生活満足度が世界ナンバーワンの国として知られるデンマーク東部の首都・コペンハーゲンに所在し、年間の来場者数は40万人を超える人気観光スポット「コペンハーゲン国立美術館(Statens Museum for Kunst)」は、1896年(明治29年)に開館した歴史のあるミュージアムです。
コペンハーゲンは北欧のパリと称されるほど魅力的な街です。ウォーターフロントのカラフルなアンティークショップやカフェが人気のニューハウン(Nyhavn)地区をはじめ、童話「人魚姫」で世界的に有名な童話作家で詩人のアンデルセン( Hans Christian Andersen)の出身地としても知られるコペンハーゲンは、アンデルセンゆかりの観光スポットも沢山あるおとぎの街です。
赤褐色のレンガを用いたネオ・ルネッサンス様式の重厚な外観が特徴的なコペンハーゲン国立美術館(SMK)は、市内のニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館( Ny Carlsberg Glyptotek)を手掛けた建築家ウィルヘルム・ダーララップによる設計です。デンマーク王室や貴族のコレクションをもとに、中世の宗教絵画から近代アートまで400年にわたる年代をカバーし、国内最大の規模を誇るミュージアムです。
“ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのために作られた”とまで賞賛されたバロック時代の代表的なイタリア人彫刻家、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)による 「カミラ・バルバドーリの胸像(Bust of Camilla Barbadori・1619年)」は、遠くからでも生きているように見える目の表現や、なめらかな布の質感が素晴らしい作品です。