南米ブラジルの国際都市・リオデジャネイロにある「国立美術館(Museu Nacional de Belas Artes)」は、コロニアル・スタイルのレトロな建物が残るセントロ歴史地区にある人気の観光スポットです。20世紀初頭に建てられた趣のある建物はフランス・パリのルーヴル美術館をモデルに設計されたもので、優雅なフランス・ルネッサンス様式の特徴を含んだ折衷様式です。19世紀初頭にポルトガル王室によって持ち込まれたコレクションに始まるという歴史のあるミュージアム「国立美術館」をご紹介します。
南米ブラジルでサンパウロに次いで大きな国際都市・リオデジャネイロは、世界的に有名なリオのカーニバルや世界文化遺産にも登録されている歴史的景観などで人気の観光地です。古くからリオデジャネイロの歴史と経済の中心地であり、コロニアル様式の建築物が残るセントロ歴史地区に建つ国立美術館(Museu Nacional de Belas Artes)は、リオデジャネイロを代表的する文化施設です。
国立美術館で特に目を惹く展示は19世紀のブラジル美術コレクションで、大規模かつ重要な作品を数多く所蔵しています。代表的な作品には、美術教師で主にアカデミック美術を手掛けたブラジルの画家ペドロ・アメリコ・デ・フィゲイレド・エ・メロ(Pedro Américo de Figueiredo e Melo)の大作で、ラテンアメリカ史上最も凄惨な武力衝突・三国同盟戦争を描いた「アヴァイでの戦い(Batalha de Avaí)」があります。
近現代のブラジルのアートギャラリーでは、ブラジル現代美術の巨匠と称される日系人アーティストの大竹富江や、画家で彫刻家の藤田嗣治とも交流があったというブラジル人現代画家のカンディド・ポルチナーリ(Candido Torquato Portinari)、サンパウロ州出身の女流画家タルシラ・ド・アマラル(Tarsila do Amaral)の作品なども見応えがあります。1983年(昭和58年)には新たになギャラリーとして写真コレクションの展示も加わりました。
所在地:Av. Rio Branco, 199 - Centro Rio de Janeiro TEL:+55 21 3299-0600 営業時間:10:00~17:00(曜日により異なります) 定休日:月曜 料金:R$ 5,00(日曜は無料) アクセス:Rua Araujo Porto Alegre próximo ao 71停留所より徒歩1分