佐賀県武雄市とは
明治以後は、佐世保軍港や周辺の炭鉱鉱山などを背景の温泉観光地として、また県西部の中心地として発展しました。工業面では弱く、米・ミカン・野菜・茶などや畜産業などの農業の複合経営が盛んに行われ、近年ではレモングラスを新たな特産品として栽培されています。
観光面では、史跡・名勝・伝統芸能などにも富み、近年、観光文化都市としての性格を強めています。また、肥前陶器窯跡は国指定史跡に指定されています。このような多くの観光資源に合わせて、お祭り・イベントが活用されます。
1.観梅まつり【佐賀県武雄市御船が丘梅林】
なだらかな丘陵地に、白梅が中心の梅林が広がり、同じ白梅でも、青みがかったものや黄色っぽいものなど、少しずつ違った表情を見せています。また、梅林の中には紅梅が所々に点在しているため、いろんなアングルで撮影している多くのカメラマンの姿を見かけます。
まつり期間中は、茶会や俳句・短歌の会のイベントが行われたり、「三船が丘梅林茶屋」がオープンしていて、訪れた見物客で賑わいをみせます。名物「梅の花餅」のほかに軽食もあるので、見て・食べて2倍楽しめるおまつりとなっています。
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2.武雄温泉春まつり【佐賀県武雄市武雄町】
宵祭りでは、神事のあと、「武雄うれしめでた」「柄崎太鼓」が催されます。宵神輿が神社を出発し巡幸です。ステージでは、武雄温泉音頭、各団体が登場しパフォーマンス、劇団みふね座の演劇などが披露されます。演劇が終了した頃、宵神輿が巡幸を終え帰着します。
本祭では、桜山の中腹にある柄崎神社から、鷹が神の使いとして「お札」をお祭り本部へ届ける鷹のパフォーマンスからスタートします。その後、まつり太鼓、御神輿巡行、稚児行列が温泉街をパレードします。
基本情報
【開催期間】毎年4月上旬 開催期間については、問合せ先へ確認して下さい。
【場所】武雄温泉楼門周辺
【問合せ先】武雄公民館
【電話番号】0954-23-8147
3.花まつり【佐賀県武雄市武雄町武雄】
桜は「ソメイヨシノ」「オオシマザクラ」「ヤエザクラ」など約2,000本が咲き乱れ、つつじは、「クルメ」「ヒラド」などが約20万本も群生しています。そして、樹齢170年の大藤は、ライトアップされ幽玄な世界を演出します。
御船山楽園は開園から172年になります。「花まつり」での主役を演じているのが、御船山の断崖下に広がるつつじ谷の「クルメつつじ」です。狭い谷で肩を寄せ合っていますが、自分の色を主張し、その姿はまるで山麓の花の絨毯のように織りなしています。
スポット情報
4.武雄くんち武雄温泉秋まつり【佐賀県武雄市武雄温泉楼門周辺】
宵まつりは、1186年に勅使下向の際に、奉献の品を武雄神社に届ける行事がありました。これが今に伝えられています。使者が「エイトウ」と、「青だけ」を叩いて、18時から23時30分まで、甘久~武雄神社~甘久と町内を廻ります。
本祭では、流鏑馬が奉納されます。10時40から、勅使行列・上り馬(八並~武雄神社)、神事(武雄神社)、流鏑馬行列、奉射(武雄神社参道)、勅使行列・下り馬(武雄神社~八並)などが催されます。これが、830年の伝統を誇る流鏑馬のお祭りです。
基本情報
【開催日】毎年10月下旬 開催期間については問合せ先へ確認して下さい。
【場所】中町通り、八並・武雄神社・八並、武雄町内、温泉通り、まちなか案内所がばい横
【問合せ先】武雄市営業観光課
【電話番号】0954-23-9237
5.民陶火まつり【佐賀県武雄市黒牟田焼窯場一帯】
日用食器を作った黒牟田焼は明治時代には約40窯でしたが、現在は丸田宣政釜1窯だけとなってしまいました。2014年に宣政氏が亡くなったため、延親氏と健之氏の親子2代の作品、茶わんや湯飲み、皿、花器などを中心に展示され、全商品を2割引で販売や限定販売も行われます。
延親氏は「山里の風景を楽しみながら、黒牟田焼の伝統を味わってほしい」と話していました。黒牟田焼は伝統の継承と新しい作品作りにも取り組んでいます。素朴で親しみやすい造形美や釉薬の魅力をぜひ感じていただきたいです。
基本情報
【開催期間】毎年11月下旬 開催期間については問合せ先へ確認して下さい。
【会場】黒牟田焼窯元
【問合せ先】丸田宣政釜
【電話番号】0954-27-2430