5万点のコレクション!「ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)」の見どころ

日本人が多く住むことで知られるドイツの経済都市デュッセルドルフにある「ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)」は、18世紀バイエルン選帝侯カール4世フィリップ・テオドールの時代に建てられたイエーガーホーフ城(Schloss Jaegerhof)をそのままミュージアムにしたスポットです。1910年(明治43年)にデュッセルドルフ市の所有となり、郷土博物館や州立美術館として公開されたのち1987年(昭和62年)にゲーテ博物館としてオープンしました。ピンクの外観がかわいいゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)とは

ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)は、ドイツの日本人街とも言われる経済都市・デュッセルドルフにあるゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)は、ヤコービ通りとマルカシュテン通りに面した古城のミュージアムで、18世紀から19世紀に活躍したドイツの詩人ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)にゆかりコレクションを集めています。
深い緑に囲まれた閑静なイエーガーホーフ城(Schloss Jaegerhof)は、バイエルン選帝侯カール4世フィリップ・テオドール(Karl IV. Philipp Theodor)の計画により1749年に着工し、14年後の1763年に完成しました。選帝侯に仕えた狩猟長の屋敷として建てられたという18世紀バロック建築で、ピンクの外壁やアーチ型の窓、アイアン・レースのバルコニーが印象的です。

ゲーテ所縁のイエーガーホーフ城

1774年にゲーテが初めてこの屋敷を訪れたのは、敷地内に友人でドイツの思想家だったフリードリヒ・ハインリヒ・ヤコビ(Friedrich Heinrich Jacobi)の別荘があったためです。フランス革命が勃発した1789年7月、ゲーテはイタリアに旅行中でした。平和の徒を自認し、革命による暴力や混乱を嫌ったことから反革命的と批判されていたゲーテは、フランス革命軍から逃れるため1792年11月にもこの地を訪れ滞在しています。
そんなゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)も、1796年には革命軍による略奪に見舞われ、無人の廃墟となりました。のちの1811年にナポレオンがのデュッセルドルフ訪問に合せて修復され、ナポレオン夫妻が3日のあいだ滞在しています。1815年にはさらに改修され、プロイセン王国の司令官邸となりました。

5万点のオリジナル・コレクション

1852年に南ドイツ・シュヴァーベン地方の貴族ホーエンツォレルン・ジグマリンゲン侯(Leopold von Hohenzollern-Sigmaringen)の居城となったゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)は、1910年(明治43年)にはデュッセルドルフ市の所有となり、市長官邸として使用された時代もありました。
1950年代に郷土博物館や州立美術館などの展示施設として一般に公開されたのち、1987年(昭和62年)にゲーテ博物館としてオープンしました。ドイツの都市ライプツィヒの出版社インゼル書店の社主であり、オーストリアの作家リルケの庇護者としても有名なアントン・キッペンベルク(Anton Kippenberg)が半世紀かけてコレクションした5万点もの貴重な遺品を、キッペンベルク家より引き受けて展示しています。

「若きウェルテルの悩み」「ファウスト」の直筆原稿も!

ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)の展示品の中には、ゲーテと親交のあった人々の肖像画やゆかりの品、直筆の書簡などの興味深いコレクションが並びます。1774年に執筆された書簡体小説「若きウェルテルの悩み(Die Leiden des jungen Werthers)」や、ゲーテの代表作のひとつである長編戯曲「ファウスト(Faust)」の貴重な直筆原稿は必見です。
ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)の外観はそれほど大きな建物ではありませんが、3フロアにおよぶ展示室は各部屋ごとにゲーテの生涯を区切って詳しく紹介されており、たいへん見応えがあります。世界的詩人として知られるゲーテですが、自然科学や色彩学の研究にも熱心だったそうで、生前集めたという鉱物や色彩環なども見られます。デュッセルドルフは日本人が多いことから、一部では日本語による解説も見られます。

いいかがでしたか

ドイツ・デュッセルドルフの古城「ゲーテ博物館(イエーガーホーフ城)」をご紹介しました。18世紀から19世紀のマイセンの陶器や銀製品なども見逃せない、デュッセルドルフ観光の穴場スポットです。ぜひ足を運んでみてください。

基本情報

所在地:Jacobistrasse 2, 40211 Duesseldorf
TEL:+49 211 8996262
営業時間:11:00~17::00
料金:大人4.00ユーロ
定休日:月曜
アクセス:トラム イエーガーホーフ城(SCHLOSS JAEGERHOF)停留所下車

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