アイルランド銀行(Bank of Ireland)は、アイルランド最古の歴史を誇るダブリン大学(トリニティ・カレッジ)の向かいに位置する歴史的建築物で、観光客のランドマークとしてもよく知られています。かつてアイルランドの議会議事堂(Irish Houses of Parliament)として1739年に建設された重厚なネオクラシック様式の建物で、設計はこの国でもっとも著名な建築家のひとりであるエドワード・ロベット・ピアースが手がけました。無料で見学もできるアイルランド銀行をご紹介します。
重厚なネオクラシック様式の外観が印象的なアイルランド銀行(The Bank of Ireland)は、400年以上の歴史を誇るアイルランド最古の大学、ダブリン大学トリニティ・カレッジからカレッジ・グリーンを挟んで西の向かいに位置する歴史的な建築物です。ギリシャ神殿のような佇まいの大きな建物は、迷路のような細道が続くダブリン中心部を訪れる観光客にとって恰好のランドマークです。
アイルランド銀行は、もともとアイルランドの議会議事堂(Irish Houses of Parliament)として1739年に建てられたものです。設計はエドワード・ロベット・ピアース(Edward Lovett Pearce)が手がけました。1800年(江戸寛政12年)のイングランド統治まで自治議会の議事堂として使用され、1802年にはアイルランド銀行に売却されました。
18世紀のダブリンは、大通りや広場を中心に大がかりな都市開発で賑わう黄金期で、裕福な商人や貴族がこぞって大豪邸を建てました。リフィー川沿いのフォーコーツ(The Four Courts)やカスタムハウス(Custom House)など、ジョージ王朝時代を象徴する美しい公共施設もこの頃に建てられたものです。