南京といえば?
そんな経緯から南京は、豊かな歴史的な観光スポットを有し、また著しい経済発展を見せる都市だけにショッピングやグルメも楽しい旅先となっています。
ちなみに牛首山は、2008年に南京市内の「大報恩寺」で発掘された地下宮殿で2010年に見つかった「仏頂骨舎利」を納めるために、巨額のお金を投じて作られました。仏頂骨舎利というのは、仏教の始祖であるお釈迦樣の頭の部分の骨のこと。
①ホンモノの仏舎利がおさめられている地下宮殿が凄いから
高さ21.8メートルの光り輝く塔は、ドーム状の「千仏殿」の中央に置かれ、独特のデザインで仏教の世界観を表現しています。仏頂骨舎利は、年7回ほど公開展示もされますので、その時期を狙ってお参りに行くのもいいですね。
②禅境大観での黄金の大仏ショーが圧巻だから
千仏殿に向かうエスカレーターの手前には「禅境大観」と呼ばれる巨大ドームも広がります。6000平方メートルの空間には黄金色の寝大仏。そのきらびやかさに、日本風の落ち着いた寺院に慣れた人はビックリすること間違いなし。思わず「何ここ!!」と声が上がります。
圧巻は、如蓮劇場の演出。ライトと煙のパフォーマンスとともに大きな寝大仏が回転、徐々に姿を消し、かわりに大きな蓮花が地下から現れます。花の中に入り、ダンスの演出を鑑賞することができ、まるで別世界にタイムスリップしたかのような感覚に。お寺というより、仏教テーマパークという言葉がぴったりのショーなんです。
③仏頂塔からの季節おりおりの景色が美しいから
塔の上から眺められるのは、清々とした牛首山の全景。春には、春雨がゆるやかに降り、霧が立ち込める幽玄的な景色、夏は、夏風が爽やかに吹き、緑豊かな景色など、季節おりおりに異なる絶景に出会えます。
④広大な施設内はバス移動も可能、仏頂寺も必見
仏頂宮、仏頂塔と巡ったら、牛首山にあるお寺「仏頂寺」にも立ち寄ってみましょう。
もともと南朝初期に建てられたこのお寺は、唐代に最も栄え、当時は「仏窟寺」と呼ばれていました。その後、北宋以降は「宏覺寺」となり、度重なる戦争で2度ほど破壊された後は線香も絶えていましたが、牛首山の旅游区としての開発とあわせ、「仏頂寺」と再び新しく名付けられ、再建されました。
⑤おいしいものにも出会えるから
幾つもあるショップの中で是非、立ち寄りたいのは「豆花」や「芋圓」などの台湾の伝統的なスイーツが楽しめる「鮮芋仙」。都心のお店だと常に行列ができるほどの大人気チェーンですが、ここなら並ばずに食べられちゃいます。ちなみに豆花は豆腐のデザート、芋圓はイモでできたお餅のことです。蒸し芋などもたっぷり入り、絶品です。
牛首山の西門から外に出ると「中国で最も美しい村」とも呼ばれている「世凹桃源」も散策できます。最近ではアグリーツーリズムなどをテーマに開発が進み「牛首文化第一村」などとも言われているそう。
そんな世凹桃源で大人気のレストランが「煙嵐閣」。外観は中国安徽風といわれる様式で、緑が多く落ち着くスポットです。近くで作られている採れたての素材を使って南京の農家風の料理を食べさせる店ですが、地元客にも大人気のため、すぐに売り切れてしまうメニューも多いのだとか。先に席を予約してから行かれることをオススメします。