イタリア・ローマにある観光名所「サン ルイージ デイ フランチェージ教会( San Luigi dei Francesi)」は、「小バジリカ(Basilica Minor)」に格付けされたローマ在住フランス人の国民教会で、518年から1589年にかけて建てられたバロック建築です。10世紀頃に建てられたサンタ・マリア教会がサン ルイージ デイ フランチェージ教会の前身で、フランス国王の権力を誇示する装飾が特徴的な後期バロック様式の内装は、天井画やコンタレッリ礼拝堂の有名な祭壇画など、見どころが豊富です。
サン ルイージ デイ フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)は、イタリア・ローマにある観光名所で、「小バジリカ(Basilica Minor)」の称号をもつローマカトリック教会です。聖母マリアと伝道者聖ドニ、フランス王ルイ9世に捧げられたこの教会が、その名前が示す通りローマ在住フランス人の国民教会で、周辺にはパンテオン(Pantheon)が建つマルス広場やナヴォーナ広場(Piazza Navona)などのスポットがあります。
サン ルイージ デイ フランチェージ教会は、898年に中世イスラム教徒による焼打ちにあったファルファ修道院(Abbazia di Farfa)からこの地へ避難してきた修道士たちによって、10世紀頃に建てられたサンタ・マリア教会(Iglesia de Santa Maia)を前身とするバロック建築で、1518年から1589年にかけて完成しました。
ルイ15世様式のフラスコ画は、18世紀を代表するフランス人宮廷画家のひとりで、フランス絵画史にその名を残すシャルル・ジョセフ・ナトワール(Charles Joseph Natoire)の作品で、ローマ滞在中の1754年から1756年にかけて描かれた「セント・ルイの栄光」です。ナトワールが数多く手掛けた大規模な装飾画は、ロココ様式の発展に貢献したといわれています。
コンタレッリ礼拝堂のマタイ3部作
サン ルイージ デイ フランチェージ教会でもっとも有名な見どころのひとつは、バロック絵画の巨匠として知られるミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)が、1599年から1600年にかけて聖マタイの生涯を描いた「聖マタイの召し出し」「聖マタイと天使」「聖マタイの殉教」からなる「聖マタイ3部作」です。