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エルサレム「アルメニアン カソリック教会」キリストが最初に躓いた聖地

アルメニアン カソリック教会(Armenian Catholic Patriarchate)は、ユネスコの世界文化遺産にも指定されているイスラエル東部の都市・エルサレムの旧市街にある歴史スポットです。旧市街の北東を占めるムスリム地区に所在するアルメニアン カソリック教会は、イエス・キリストが十字架を背負って磔刑場まで歩いたとされる小路「ヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)」の途中にあり、ムスリム地区とキリスト教地区に跨る約1キロのコースに14ヵ所存在するステーション(聖地)のうち第3番目にあたる名所です。

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このまとめ記事の目次

アルメニアン カソリック教会とは?

アルメニアン カソリック教会(Armenian Catholic Patriarchate)は、イスラエル東部・パレスチナ自治政府の都市エルサレムにある歴史スポットです。

ユネスコの世界文化遺産にも指定されている「エルサレム旧市街地」は、1キロ四方の城壁の中が東西南北でムスリム地区、キリスト教徒地区、ユダヤ教徒地区、アルメニア人地区の4つに分かれており、アルメニアン カソリック教会はムスリム地区(Muslim quarter)に所在しています。
旧市街の北東を占めるムスリム地区は、4つのクオーターの中でもっとも面積が大きく、人口の多い区域で、ヘロデ門やライン門、“嘆きの道”と呼ばれるヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)など見どころの多いエリアです。南端のエルサレム神殿をユダヤ教徒地区と共有しており、西側はキリスト教徒地区に接しています。

「アルメニア教会」との微妙な違い

“キリスト教の見本市”などと揶揄されるエルサレム旧市街は、同じイエス・キリストを巡って微妙に解釈の異なる宗教が、同じ聖地を共有して隣り合っているという複雑なエリアです。

その筆頭ともいえるのがアルメニアのキリスト教で、アルメニアン カソリック教会は、ムスリム地区とは対角線上に位置するアルメニア人地区のアルメニア教会(Armenian Patriarchate)とも一線を画すキリスト教の教会です。
旧市街のアルメニア人地区は、キリスト教の中でも特に長い信仰の歴史をもつ人びとのコミュニティで、キリスト教徒地区とは歴史的に区別されています。アルメニア人は紀元前95年頃からエルサレム近郊に住むようになり、1世頃には12使徒のタダイ、バルトロマイ、シモンらによってキリスト教が伝道されました。

カトリックと和解したアルメニア

キリストの弟子から直々に教えが伝わり、紀元301年にはアルメニア教会が創設されて世界で最初のキリスト教国となったのがアルメニアです。しかし451年に東ローマ帝国で開かれたニカイア公会議で、ローマ教会の三位一体説が正統とされたため、三位一体説を否定するアルメニア教会は異端に裁定されてしまいました。
アルメニア教会が正式にローマ教会との関わりを絶ったあと、一部のアルメニア司教と会衆がカトリックとの関係回復を試みるようになりました。

ローマ教皇ベネディクト14世によって正式にアルメニアン カソリック教会として設立されたのは1740年のことです。ポーランドのカトリック騎士団が現在地に小聖堂を建てたのが最初で、のちにアルメニアン カソリック教会の所有となりました。

ヴィア・ドロローサ(受難の道)

アルメニアン カソリック教会は、イエス・キリストが十字架を背負ってアントニオ要塞のピラト官邸からゴルゴダの丘まで歩いたとされる全長1キロの路地「ヴィア・ドロローサ(受難の道)」の途中に位置しています。

ムスリム地区とキリスト教地区に跨るヴィア・ドロローサ(Via Dolorosa)の沿線には、イエス・キリストの磔刑にまつわる14カ所のステーション(聖地)があり、アルメニアン カソリック教会は3番目のステーションにあたります。
3番根のステーション(アルメニアン カソリック教会)は、「イエスが十字架の重みに耐えかね、つまずいた」といわれている最初の場所で、毎週金曜には修道士が木の十字架を背負ってキリストの巡行を追体験する行列を作ります。キリストはゴルゴダの磔刑場に辿り着くまでの間に、3度つまずいて倒れたとされています。

いかがでしたか?

エルサレム旧市街の歴史スポット「アルメニアン カソリック教会」をご紹介しました。受難の道には、アルメニアン カソリック教会のほかにもイエスキリストの受難を辿る名所がたくさんあります。エルサレム観光の際は足を運んでみてください。

基本情報

所在地:Jerusalem
TEL:+972(0)2 6282331
アクセス:バス停HaKishle/Armenian Patriarchyより徒歩2分

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