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古都エルサレムの観光スポット「マリア永眠教会」のモザイクとマリア像!

マリア永眠教会(Basilica of the Dormition Abbey)は、イスラエル東部の都市エルサレムにあるロマネスク・リヴァイヴァル様式の教会堂で、世界遺産にも指定されているエルサレム旧市街のシオン門(Zion Gate)の外に位置します。紀元前4000年からの歴史をもつエルサレムにあって、1910年(明治43年)に建てられた比較的新しい建築物ですが、内部は美しいステンドグラスやモザイクに彩られた荘厳な空間になっています。周辺には観光スポットも多い「マリア永眠教会」をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

マリア永眠教会とは?

「マリア永眠教会(Basilica of the Dormition Abbey)」は、イスラエル東部のパレスチナ自治区に所在する都市エルサレムで最大の教会堂です。ロマネスク・リヴァイヴァル様式の建物で、階段で地下聖堂に降りるとイエス・キリストの母「聖母マリア」のモニュメントが安置されています。
マリア永眠教会は、イスラエル最盛期の王ダビデの墓があることで知られるシオンの丘(Mount Zion)に建っています。

ソロモン王の時代にあったオリジナルの「シオンの丘」は、イスラム教の大聖地「岩のドーム」が建っている「神殿の丘」辺りで、ユネスコの世界遺産にもなっているエルサレム旧市街の中に位置しますが、現在ではマリア永眠教会のあたりがシオンの丘と呼ばれています。

1910年建造

マリア永眠教会は、エルサレム旧市街からシオン門(Zion Gate)を出て徒歩数分のところにあるカトリック教会最古の修道会「ベネディクト会( Benedictine Order)」の建物です。

イエス・キリストが弟子たちと最後に過ごしたとされる「最後の晩餐の部屋(Last Supper Room Coenaculum)」や「ダビデ王の墓(King David's Tomb)」などの観光スポットもすぐ傍にあります。
エルサレムの中では比較的新しい1910年(明治43年)の建物で、聖母マリアが最晩年を過ごしたとされる場所を記念して建造されたのだそうです。

新約聖書の記述の中にキリストの母マリアの永眠に関する記述を見た事はありませんが、ヨハネの福音書にはイエスは自分が処刑された後の母マリアを気遣い、その世話を愛弟子のヨハネに託している場面があります(ヨハネの福音書19章26~27)。

祭壇のモザイクと安眠のマリア像

もともとこのエリアには、5世紀頃に建てられたビザンチン大聖堂が建っていましたが、のちのエルサレム陥落で破壊されました。再建と破壊を何度か繰り返したのち、1899年の発掘調査でその基礎部分が出土しました。マリア永眠教会には4つの尖塔があり、そのうちの2つはオルガンブースやギャラリーとして今もアクセスが可能です。
マリア永眠教会の聖堂内は聖母マリアの肖像であふれ、窓には美しいステンドグラスがはめ込まれています。祭壇にはキリストの12使徒の姿や三位一体をモチーフにしたモザイクが施されています。

地下聖堂のマリア像は桜材と象牙で作られたもので、最後の審判の日まで眠っているのだそうです。伝承によれば、イエスが処刑されたと時のマリアは40代後半から50代でした。ヨハネに引き取られてから10年後に亡くなったといわれています。

世界中で愛される聖母マリア

聖母マリアは“神の子イエス”の生みの親として後世のカトリック教会によって神格化された存在で、さまざまなイメージで彩られ、無償の愛の象徴として愛されています。しかし一方で、イエス・キリストや聖母マリアは実在しなかったともいわれます。

古代ローマ帝国は高度に発達した文明で、当時のあらゆる事件や裁判の記録が残されているのが特徴ですが、キリストの磔刑についてはひとつの記載も残されていないためです。
同じくユダヤ教の開祖モーセが奴隷を引き連れてエジプトを脱出した事件もエジプトの歴史には残っていませんが、世界は実在を信じる人によってできているというのも事実です。また全ての人は母から生まれるという意味では、「マリア教」と揶揄されるほど世界中で愛されている聖母マリアが命の源(神)に近い存在として崇拝されるのも自然なことなのかもしれません。

いかがでしたか?

救世主の母として多くの悲しみに耐えたといわれる聖母マリアにゆかりの「マリア永眠教会」をご紹介しました。教会では定期的にコンサートも催されています。エルサレム観光の際は参考になさってください。

基本情報

所在地:Mount Sion P.O.B. 22 9100001 Jerusalem Israel
時間:9:00~18:00
TEL:+972-2-5655-330
アクセス:ベン・ガーオン空港より車で60分

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