エストニア旧市街で人気!「ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)」

ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)は、エストニア共和国の首都タリンの旧市街にある観光スポットです。エストニア最古の“ずん胴”砲塔を利用した施設であることから「ふとっちょマルガレータ塔(Fat Margaret Tower)」と呼ばれるエストニア海洋博物館 (Estonian Maritime Museum)で、2012年5月には港の格納庫を改修した新たな展示会場も開設しました。新石器時代の漁具や1950年代のトロール船、潜水装備など、エストニアの海の歴史を学べる「ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)」をご紹介します。

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このまとめ記事の目次

ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)とは?

「ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)」とは、北ヨーロッパのフィンランド湾に面したエストニア共和の首都タリンの旧市街、世界遺産「タリン歴史地区(Historic Center of Tallinn)」にある「エストニア海洋博物館(Estonian Maritime Museum)」愛称で、「海洋博物館」と「ふとっちょマルガレータの砲塔」の2棟で構成されています。
エストニア語で「デンマーク人の城」を意味するタリン(Tallinn)の街は、ドイツのリューベックやハンブルク、ブレーメンなどと共に中世後期の都市同盟「ハンザ」で古くから栄えた港湾都市で、「世界でもっとも美しい街」のひとつにも数えられています。

また一方でITが高度に発達した先進国で、「スカイプ」発祥の地です。NATOのサイバーテロ対策本部が置かれていることでも知られます。

おとぎの国の剛健な砲塔

タリン旧市街には下町(Lower Town)と山の手のトームペア(Toompea)があり、ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)は、タリンの海の玄関口を守る砲塔としてロワータウンに建造されました。

1511年から1529年にかけて建てられたタリンに残るもっとも古いものです。塔の高さは20メートル、直径は24メートルあり、最大で厚さ5メートルの壁には、銃眼が150ヵ所以上設けられています。
当時これほどまでに頑丈な砲塔を作ったのには、港から町を眺めた来客に高度な建築技術をアピールする目的もあったそうです。当時の海岸線はふとっちょマルガレータ (海洋博物館)の目の前まで迫っていました。エストニアがロシア領となった18世紀、タリンが海からの攻撃を受けることはなくなり、砲塔は役目を終えます。

太ったマーガレットとは?

防衛施設としての役割を終えた「ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)」は、それから牢獄や倉庫、兵舎などに流用されました。

「ふとっちょマルガレータ 」と呼ばれるようになったのはその頃からで、砲塔に備えられていた大きな大砲の砲身に由来するとか、監獄で料理をしていた人気者のマーガレットおばさんに由来するとかいわれているようですが、その真相は定かではありません。
1917年(大正6年)のロシア革命で火災に見舞われたふとっちょマルガレータ (海洋博物館)はその後しばらく廃墟として放置されていましたが、1978年(昭和53年)に改修されて現在に至っています。ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)では、帆船やフェリーなどさまざまな船の模型や貴重な船具を見ることができます。

港の海洋博物館もオープン!

エストニア海洋博物館の歴史は、1935年(昭和10年)にまでさかのぼります。元船長や乗組員たちが主体となり、エストニアの海洋文化と海洋史を保存する目的で設立された博物館で、1920年代の後半には収集が始められました。現在の“ふとっちょマルガレータ”に移転したのは1981年(昭和56年)です。
先史時代から現代にいたるふとっちょマルガレータ (海洋博物館)が手狭になったことから、2012年5月にはふとっちょマルガレータ から約3キロ離れた「シープレイン ハーバー(Seaplane Harbour)」に格納庫を改修した新たな海洋博物館(Maritime Museum)も開設されました。

潜水艦やふとっちょマルガレータ (海洋博物館)の屋上からはタリン湾や世界遺産の旧市街が一望できます。夏にはテラスカフェもオープンします。

いかがでしたか?

ふとっちょマルガレータ (海洋博物館)をご紹介しました。ミュージアム周辺では、旧市街の入り口でもある沿岸大門や、現存する唯一の城壁などが見られます。タリン観光の際は参考になさってください。

基本情報

所在地:Pikk 70, Tallinn Estonia
TEL:+3726411408
営業時間:10:00~18:00
料金:一般14€(子供半額)
定休日:月曜~火曜
アクセス:路面電車「Linnahall」駅より徒歩2分

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