アーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)は、アメリカ合衆国バージニア州のアーリントンにある軍人墓地です。ポトマック川を挟んで首都ワシントンDCの対岸に位置することから、ワシントンを訪れる観光客のうち毎年300万人以上この地に足を運びます。ケネディ大統領夫妻の墓や、歴史的モニュメントなど、アーリントン国立墓地の見どころは多いですが、東京ドーム53個分の広さをもつ公園の地なので、目的地がある場合はビジターセンターを訪ねて場所を特定しましょう。シャトルバスツアーも利用できます。
アーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)は、アメリカ合衆国のバージニア州アーリントンにある国立墓地で、ポトマック川(Potomac River)を挟んで首都ワシントンD.C.の対岸に位置し、同じアーリントンに所在する硫黄島記念碑(Iwo Jima Memorial)や、アメリカ空軍記念碑、国防総省ペンタゴンなどと共に、毎年300万人以上が訪れる観光スポットとして知られています。
アーリントン国立墓地がこの地に設立されたのは1864年(江戸文久3年)のことです。もともと南北戦争で南軍として戦ったロバート・E・リー将軍(Robert Edward Lee)の住居があった場所で、南北戦争の戦没者を埋葬するために築かれた墓地ですが、それ以前のアメリカ独立戦争で亡くなった戦没者も葬られていることが判っています。
アーリントン国立墓地の名物ともいえるのが、「無名戦士の墓(Tombs of the Unknowns)」で見られる衛兵の交代式です。ここは各国の元首や首相が献花するスポットで、衛兵は1名体制で365日・24時間、黒いカーペットの上を21歩で行進しながら白いモニュメントを守っています。夏場は30分ごと、冬場は1時間ごとに交代します。日本の無縁墓地とは異なり、地元の代表として1名の身元不明戦没者が選ばれ、祀られているそうです。
アーリントン国立墓地の代表的な記念塔のひとつに、1920年(大正9年)に建てられた古代ローマの闘技場のようなデザインの「アーリントン記念円形劇場(Memorial Amphitheater)」があります。国葬や戦没者記念日などのイベントが開かれる大理石の会場で、5,000人が収容可能です。円形劇場と無名戦士の墓との間には、小さなメモリアル展示室(The Memorial Display Room)もあります。
アーリントン国立墓地を訪れたら、日本人として硫黄島記念碑(Marine Corps War Memorial)も見逃せません。クリント・イーストウッド監督の映画でも知られる「硫黄島の戦い」は、第二次世界大戦下の旧日本軍とアメリカ軍との間で、日本本土攻略の最後の砦・硫黄島を舞台に展開されました。20,129名の日本兵と、6,821名のアメリカ兵が命を落とした過酷な戦いで、約20メートルの巨大モニュメントはアメリカ軍が摺鉢山に星条旗を立てる場面です。