元祖兼六園と言っても過言でない松風閣の魅力とは?

松風閣は城下町金沢には、かつての藩士に名前の付いた地名が多く残っています。また松風閣も筆頭家老・本多家の所領地であったことから本多町の地名がついています。松風閣は、江戸時代初期に加賀百万石の家老本多氏の庭園として作られたもので、敷地は約2000坪あります。2003年には国の有形文化財に指定されました。近年まで一般公開はされていませんでしたが、最近公開され金沢市民も松風閣を知るようになりました。松風閣は兼六園が作られる前からあり、兼六園は松風閣を参考に作られたとされており、松風閣は元祖兼六園と言っても過言でない、そんな松風閣の魅力を紹介します。

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このまとめ記事の目次

松風閣とは?

松風閣は江戸時代初期に古沼と自然林を生かして作庭された庭園で、旧加賀藩家老本多家の庭園でした。現在松風閣のある場所は本多家の下屋敷があった場所で、上屋敷にあった庭園をこの場所に移築したものです。

1615年の加賀藩3代藩主である前田利常より現在の松風閣周辺の土地10万坪を本多政重が与えられ作庭したとされています。

1886年元本多家上屋敷から移築された旧広坂御広式御対面所が、1907年に現在の地に再移築された際に松風閣と名を変え、現在に至っています。松風閣は作庭当時の雰囲気の残る貴重な武家庭園であります。

旧加賀藩本多家とは?

※画像はイメージです

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加賀百万石で知られている加賀藩の藩主前田家には多くに藩士が仕えていました。その中でも上位の藩士は「八家」と呼ばれていました。「八家」での最上位にあったのが、本多家であり、5万石も与えられていました。

この時代1万石で大名と言われる中、5万石も与えられたことは破格の待遇であったことは間違いないです。そんな加賀本多家の初代本多政重は、徳川氏の家臣・本多正信の次男であり、戦乱の中、様々な大名家を渡り歩き、加賀藩に仕えたのでした。そんな加賀本多家に関する博物館もあります。

その後、加賀藩本多家は加賀藩の年寄役を担い、加賀藩政に参画し、重要な任務を担ってきました。

松風閣周辺の観光スポット① 成巽閣

成巽閣は、1863年に加賀藩13代藩主・前田斉泰が母・真龍院(12代斉広夫人)の隠居所として建てた歴史的建造物です。成巽閣は建設当時は巽御殿と呼ばれていました。金沢城から見て巽の方角東南にあることに由来していると言われています。後に成巽閣に改められました。

成巽閣は柿葺き、寄棟造りの2階建ての建造物で、階下は書院造り、階上は数寄屋風書院造りという2つの様式の建物で、階上の鮮やかな色壁など、豊かな彩色が特徴です。

成巽閣は一般公開されており、建物は国の重要文化財に指定されており、庭園は国の名勝になっています。季節ごとに前田家に関する物が展示されます。

兼六園に隣接しており、金沢を代表する観光スポットです。

基本情報

【所在地】石川県金沢市兼六町1-2
【電話番号】076-221-0580
【入館料】大人700円、中・高校生300円、小学生250円
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】毎週水曜日
【アクセス】JR金沢駅より北鉄バスで出羽町(金沢医療センター前)バス停から徒歩2分

松風閣周辺の観光スポット② 加賀本多博物館

※画像はイメージです

※画像はイメージです

加賀藩前田家には、多くの藩士が仕えていました。その中の上位の藩士は「八家」と呼ばれていました。その中でも最上位の藩士であったのが、加賀本多家で、当時1万石で大名であったところ、加賀本多家は5万石も与えられました。

そんな加賀本多家の初代本多政重は徳川家康の家臣であった本多正信の次男で、関ヶ原の戦いなどの戦乱の中でさまざまな大名を渡り歩き、1611年に加賀前田家に仕えることになりました。

そんな加賀本多家の家宝や加賀本多家の武具などが2000点あまり展示されており、中には石川県指定文化財の指定されているものもある城下町金沢の息吹を感じられる武家博物館です。

基本情報

【所在地】金沢市出羽町3-1
【電話番号】076-261-0500
【入館料】一般  400円 大学生 300円 ※高校生以下は無料
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】木曜日
【アクセス】兼六園シャトルバス「県立美術館・成巽閣」下車

加賀本多博物館

石川県金沢市出羽町3-1

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松風閣周辺の観光スポット③ 鈴木大拙館

鈴木大拙館は、金沢市出身の仏教学者である鈴木大拙に関する文化施設です。鈴木大拙館は、鈴木大拙の理解を深め、思索の場とすることを目的で、作られました。

鈴木大拙は、インドから中国を経て、日本に伝えられた「禅」を含んだ東洋思想を、分かりやすく海外に伝えて広めた人です。鈴木大拙は学生時代から英語が堪能で、「禅」について英語での著書を出版したり、アメリカで教授を務めていた今でも海外で有名な著名な仏教哲学者です。

鈴木大拙館は、鈴木大拙の生誕地近くにあり、「玄関棟」、「展示棟」、「思索空間棟」を回廊で結ぶとともに、「玄関の庭」「露地の庭」「水鏡の庭」によって構成されており、来館者が自ら思索できる場となっています。

基本情報

【所在地】金沢市本多町3丁目4-20
【電話番号】076-221-8011
【入館料】一般 300円 65歳以上 障害者手帳をお持ちの方およびその介護人 200円
【営業時間】9:30~17:00
【定休日】毎週月曜日
【アクセス】北鉄バス 本多町下車 徒歩4分 城下まち金沢周遊バス本多町下車 徒歩4分

松風閣へのアクセス

いかがだったでしょうか?松風閣を紹介させていただきました。松風閣は元祖兼六園と言われ、兼六園は松風閣を参考にして作られたともされています。そんな松風閣は金沢の人でもあまり知っている人は少ないところです。金沢の穴場である松風閣を訪れてみてはどうでしょうか?

基本情報

【所在地】金沢市本多町3-2-1
【電話番号】076-220-2469スポーツ局 文化財保護課
【アクセス】野町駅出口から徒歩約23分

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