カテドラル隣!歴史・美術好きにおすすめ「王室礼拝堂」

スペイン南部のグラナダにある「王室礼拝堂」。スペイン史に詳しい方なら、知っている場所だと思います。ここにはグラナダの歴史にとって重要な人物が眠っています。そんなに大きい規模の場所ではありませんが、非常に価値ある場所です。 そんな「王室礼拝堂」について、観光するのにおすすめなポイントをご紹介したいと思います。ちょっと観光の時間があるという方や、近辺を巡る予定の方は、時間がそんなにかからないので、ぜひ参考にして頂ければ嬉しいです!

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このまとめ記事の目次

はじめに

スペイン南部のグラナダといえば、世界遺産のアルハンブラ宮殿を始めとして、数々の観光地があります。世界遺産のアルハンブラ宮殿はイスラム建築の傑作として有名ですが、街にはイスラム王朝滅亡後のキリスト教の施設も多くあります。
グラナダの街にはイスラム教とキリスト教、両方が感じられる施設が多くあります。歴史好きな方ならよくご存知だと思いますが、それには歴史的な背景があります。そこでご紹介したいのが「王室礼拝堂」です。
スペイン史の中でも大きな転換期となった出来事がありますが、それに関わる人物が「王室礼拝堂」には眠っています。非常に素晴らしい施設なのですが、写真撮影禁止となっており、あまり写真がないのが残念です。しかし、だからこそ一見の価値はあると思いますよ!早速ご紹介していきましょう。

おすすめポイント①カテドラルの隣にある!

観光を主として、旅行を計画するときにはまずアクセスのよさが重要視しますよね!グラナダといえば、やはりアルハンブラ宮殿は見ておきたいという方も多いはず。そのバス停から徒歩圏内にあるのが「王室礼拝堂」です。
その他にも「王室礼拝堂」自体がカテドラルの横に建っているので、カテドラルに行かれる予定の方は時間があればぜひ寄ってみてください。そんなに時間もかからないので、空き時間がある方にはお勧めですよ。
またその他、アルカイセリアというアラブ街も近いので、お土産をみるのにも便利な立地です。「王室礼拝堂」は街のわりと中心地に建っているので、観光にはとっても便利ですね。大きな観光地と行き来しやすいので計画もしやすいと思いますよ!

おすすめポイント②ここでスペイン史を知っておこう!

先程述べましたが、「王室礼拝堂」に行かれるのであれば少しスペイン史をしておいた方がより興味がわくと思います。アルハンブラ宮殿を始め、アルバイシン地区など、グラナダにはイスラムの名残りが感じられる街並みがあります。
それもそのはず。中世スペインのこの地域はイスラム勢力が支配していました。そのイスラム王朝の最盛期の象徴ともいえるのがアルハンブラ宮殿といえます。この地域だけではなく、スペイン国内全体がそのような勢力に支配されていたともいえます。
しかし、その後キリスト教の勢力が強まり、それは最終的にグラナダにも及びます。そしてイスラム勢力のナスル王朝が滅亡し、キリスト教勢力のカトリック両王のイザベル王妃とフェルナンデス国王によって統治されることになります。そこに大きく「王室礼拝堂」が関わってくるのです。

おすすめポイント③カトリック両王の立派なお墓がある!

カトリック両王はその後、グラナダにて一生を終えますが、そのお墓をこのグラナダに造らせたのです。それがこの「王室礼拝堂」です。ここまでの歴史を知っていないと、なかなか理解も深まりませんよね!
「王室礼拝堂」にはイザベル王妃とフェルナンド国王、また夫妻の娘であるフアナとその夫フィリップの棺が納められています。中央にお墓が4つ並んでおり、イタリアの巨匠バルトロメが手がけたという美しい大理石の墓となっています。実に見事な棺です!祭壇にも細かな装飾がなされています。
遺骨自体は、脇の階段を下りた地下に静かに納められているようです。棺には夫妻の像もあります。ちょっと下からは見にくいようですが、イザベル王妃の表情が少し特徴的で、これには諸説あるようです。いずれにしても、写真に納められないのでしっかりと見ておくといいかもしれませんね。

おすすめポイント➃その他にも歴史的価値の高いものが多い

※画像はイメージです。

※画像はイメージです。

「王室礼拝堂」にはこのお墓だけではありません。イザベル王妃のコレクションも展示されていて、実はそれが非常に価値あるものなようです。詳しい方はぜひ見てみてください。フランドル絵画の巨匠、メムリンクの作品などがあるそうです。
それだけではなく、ローマ法王から献じられた聖母遺骨が保存されていてそれもまた非常に価値があるそうです。熱心なカトリックであったイザベル女王だからこそなのでしょうか?この機会にみてみてくださいね。
またこの「王室礼拝堂」自体も美しいゴシック建築となっています。カテドラルと比較してしまうと規模も小さいですが、建築にも注目してみてください。回る順番としては、こちらが先でもいいかもしれません。

おわりに

いかがでしたか?「王室礼拝堂」がどのような経緯で建てられたものなのか、ご理解頂けたでしょうか?簡単な説明でしたので、あまり興味がわかないという方もいらっしゃるでしょうね。しかし、スペイン史上で非常に重要な人物となっているので近くに行かれるならぜひおすすめします。
また他の観光地にも近く、割とアクセスしやすいこともあります。時間が許すならぜひ寄ってみてくださいね。スペインのことをより深く知る機会になると思います。興味がないという方は実際行かれなくても知識があればまた見方も変わりますよね。何か役立てばと思います。

詳細情報

Royal Chapel of Granada 王室礼拝堂

Calle Oficios, s/n, 18001 Granada, スペイン

3.10 01

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