ベルサイユ庭園(Gardens of Versailles)は、フランスの首都パリ郊外にある世界文化遺産「ヴェルサイユの宮殿と庭園」としても知られるフランス庭園の傑作です。ブルボン王朝第3代フランス国王ルイ14世によって作られた100万平方メートルの広大な庭園は、なんと東京ドーム20個分というスケールで、ベルサイユ宮殿の建設よりも多い36,000人の労働者が造営に携わったといわれています。ブルボン朝の最盛期を支えた太陽王ルイ14世の半生の物語が綴られた歴史スポット、ベルサイユ庭園をご紹介します。
ベルサイユ庭園(Gardens of Versailles)は、フランスの首都パリから南西約20キロの位置にあるバロック建築の代表的な建築物「ベルサイユ宮殿」の奥に広がる庭園で、その広さは100万平方メートルにもおよびます。ユネスコの世界文化遺産「ヴェルサイユの宮殿と庭園」(Palace and Park of Versailles)としても知られるベルサイユ宮殿は、もともとブルボン王朝第2代フランス国王ルイ13世によって、狩猟時の離宮として造営されました。
ベルサイユの小さな離宮は、のちのルイ14世によって巨額が投じられ、大幅に拡張されました。ベルサイユ庭園の設計は、フランス式庭園のスタイルを確立させた造園家アンドレ・ル・ノートル(André Le Nôtre)によるもので、のちに主席建築家ジュール・アルドゥアン マンサール(Jules Hardouin-Mansart)へと引き継がれました。
ラトナの噴水(Le bassin de Latone)は、もともとルイ13世が離宮に作らせた池がその起源で、のちにルイ14世が改造しました。それは20年以上にもおよぶ配管敷設で、1666年に最初の噴水が完成しました。周囲を飾る動物たちのモニュメントはのちに付け加えられたもので、古代ローマの有名な詩人オヴィデウスのラテン文学「変身物語(Metamorphoses)」第6巻の物語がモチーフになっています。