日本の最北端、北海道。白い雪に包まれる大地、ふわふわのパウダースノーは、北海道の冬を象徴する景色です。その広大な自然は、雪が降るからこそ、冬にしか見ることができない景色を生み出します。

アクセスは不便になりますが、壮絶な自然の絶景に勝るものはありません。特にウィンタースポーツをするなら、パウダースノーと絶景の最高のシチュエーション。一度は訪れてみたいという人も多いはずです。

そんな冬の時期、北海道には期間限定のホテルやバーがオープンします。それらの特徴は、なんと雪や氷で出来ていること。今回ご紹介するのは、「アイススターホテル」。幻想的な氷のホテルが、スキーリゾートでもあるキロロリゾートの中に期間限定で出現します。

北海道でも話題の氷のホテルは、2014年度から道央エリアで始まった「アイスホテル」という試みです。昨年の2016年度は、札幌・南区の真駒内で開催されました。今年はまた当初の場所に戻り、当別町でも開催が決定しています。

氷と雪で作った建物を使い、宿泊したり、バーやレストランを楽しむことが出来ます。美しい世界には色々なアートがあふれています。昨年度は同時に「北欧」のアートな家具なども置かれ、来た人を楽しませました。

雪に包まれた氷と雪で作られた家が並びます。その内容について、少しずつ過去のものをご紹介していきましょう。そもそも、アイスホテルの本家はスウェーデン。雪山を舞台にした某有名アニメ―ション映画を思い出させます。

昨年度に作られたアイススターホテルでは、約140キロの氷のブロックを、なんと1000個も使用し、作られました。そうしたブロック状の氷で出来た壁は、光が差し込むとより美しく感じられます。

夜の時間になると、また別の美しさが発揮されます。屋内の光が氷を通って、幻想的な雰囲気を作り出します。氷の家は、ムーディな時間を作ってくれること間違いなし。もちろん、デートにもおすすめです。

氷のホテルの中にはいくつかの部屋があります。ひとつひとつが個性のある造りになっています。ベッドにマットレスと毛皮のムートンが敷かれています。こんな環境で寝ることが出来るのか、とついつい思ってしまいますね。

さて、外は氷点下の世界。中は氷と雪で密閉されているため、5℃程度に保たれています。これが意外にもぽかぽかと感じられるのです。実際には、毛皮の上に極寒用の寝袋を使って寝ます。そんな真冬のグランピングをしてみてはいかがでしょうか。

そして、アートなお部屋。どの部屋にもそれぞれのコンセプトがあり、観る人を楽しませてくれます。例年、どの部屋も一定の時間までは見学することが出来るので、見て回るだけでも楽しむことが出来ます。

氷は、そこに光を入れると、また幻想的な世界を作り出します。カラフルにしてみると、尚のこと面白くなりますね。そんな不思議な部屋は、その日の天気・時間によって、まさに色を変えます。そんな楽しみ方は、ここに行かなければできないのです。

次にご紹介するのは、例年、レセプションのある家に入っているアイスバー。今年はアイスレストラン棟・カフェ＆バー棟に分かれているようです。より規模が大きくなり、楽しみ方が増えそうですね。

シンボルのように天井を飾っているのは、まるで氷のシャンデリア。アイスホテルという取り組み自体が、まさにクール。それに協賛・協力する人々もまたクール。デザインもクールなバーの中では、さまざまなイベントも行われ、そして色々な人々がクロスします。

毎年の人気のメニューは、アイスキューブで作ったグラスで飲むカクテル。もちろん、地元の特色を活かしたホットドリンクも人気です。昨年は札幌の人気スープカレー店である「らっきょ」のプロデュースしたスープカレーも。

今年は、フードもより充実しそうですね。デートでの利用もより増えるのではないでしょうか。また、例年、スノーモービルや雪上バナナボートなど、アクティビティも色々と用意されています。冬のレジャーにもおすすめです。

今年のオープンは、2017年12月中旬ごろからを予定しています。毎年1月ごろの始まり。今年は早まり、より長い間に渡ってアイスホテルを楽しむことが出来そうです。せっかくなら、今年の冬の予定に入れてみてはいかがでしょうか？

いかがでしたか？　アイスホテルが日本でも楽しめるなんて、素敵なことですね。今年に冬は、北海道に行って、そんな特別な体験をしてみませんか。いつもとは違う冬の思い出作りにはぴったりです。（※ 本記事に掲載されている情報は2017年10月に公開したものです。必ず事前にお調べ下さい。）