あの日本一の秘境駅もここに。静岡県にある“大井川鐵道”の7つの魅力

大井川鐵道は静岡県の金谷駅から千頭駅(せんずえき)間を結ぶ大井川本線と、千頭駅から井川駅間を結ぶ井川線からなる鉄道路線です。近年、SNSやメディアで頻繁に取り上げられるようになり、その知名度は一気に上昇しました。今回は、そんなメジャースポットになった大井川鐵道の今知ってほしい7つの魅力をご紹介します。(※掲載されている情報は2017年10月現在のものです。訪れる際は事前に調べておくことをおすすめします。)

当サイト内のおでかけ情報に関して

情報は記事掲載時点のものです。施設によって営業時間の変更や休業などの可能性があります。おでかけの際には公式HP等で事前にご確認ください。また、当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しており、ご紹介するお出かけスポットや商品に、アフィリエイトリンクを設置している場合があります。RETRIPでは引き続き、行き先探しに役立つおでかけ情報を提供していきます。

このまとめ記事の目次

魅力①都市部からの簡単アクセス

大井川鐵道のスタート地点ともいえる金谷駅(かなやえき)。こちらへのアクセスは東海道新幹の通過駅でもあるJR静岡駅からは30分、JR掛川駅からは15分と、東京や名古屋からも非常に充実した交通手段があります。また、SLの発着地点である新金谷駅へは金谷駅から普通電車でおよそ4分です。
新金谷駅では転車台や整備工場など、SLを見るうえでかかせないスポットがたくさんあります。事前に転車台の転向開始時刻の時間を確認しておけばSLが転車台で回転する様子を見学することもできます。また、新金谷駅前にあるプラザロコSLセンターでは大井川鐵道や路線バスを自由に乗り降りできる「大井川周遊きっぷ」も販売されています。大井川鐵道を満喫するためにはます立ち寄りたいスポットです。

詳細情報

魅力②ほぼ毎日運行しているSL

日本全国各地にSLが運行している鉄道はありますが、冬季には休業や運行停止期間などを設けている鉄道も少なくありません。しかし金谷駅から千頭駅間の大井川本線では、ほぼ毎日4両のSLが運行しており、寒くなるこれからの季節でも乗ることができます。大井川本線でSLの復活運転がなされてから30年以上、専門知識を受け継いだ若い職員による安全運転が行われています。
大井川本線と井川線の中継駅となる千頭駅(せんずえき)は、SLの終着駅です。そのため、SLの滞在時間が長く、記念撮影をしたり、整備の様子を覗き見ることができます。SLを思う存分堪能したいならこちらの千頭駅はかかせないスポットでしょう。また千頭駅は、大井川沿線の観光拠点としても有名です。静岡名物のお茶を使ったグルメや、お土産を買うこともできます。

詳細情報

魅力③ノスタルジックな無人駅の数々

周りにはほとんど人影がなく、本当に利用されているのかどうかも疑わしくなってしまう無人駅には、そのノスタルジック溢れる秘境感の魅力から多くの観光客から人気を集めています。大井川鉄道は、金谷駅、新金谷駅、千頭駅を除いたほとんど駅が無人駅です(駅員の定期立ち入りはあり)。①でも紹介したフリーパスを利用することで乗り降り自由な秘境駅探索を楽しむことができます。
古びた木造建築の駅舎や、営業中の駅であるのにあまりにも静かなその環境は、ここでしか味わえない幻想的な雰囲気を演出します。電車が来る前のアナウンスなども当然ないので、踏切を横断する際や、電車の乗り遅れ等には十分注意しください。

詳細情報

魅力④大自然を駆け抜ける南アルプスアプトライン

日本一の急勾配を走る井川線で採用されている車両がこちらのアプト式電車です。アプト式電車はラックレールと呼ばれる歯型レールを使って急な坂を上り下りします。井川線は先頭車両と最後尾車両の高低差が最高で10mにも及ぶ急勾配を走る危険地帯の運行でありながらも、車両には最新設備の安全装置を備えており、安心して大自然を駆け抜けるスリリングな電車旅を楽しめます。
井川線ではトンネルの数を最小限にして、奥大井の大自然と美しい湖面の絶景を楽しめる区間が広く設計されています。道中の「アプトいちしろ駅」では電車の接続・切り離しを見学することもでき、ご当地名物の団子やお餅なども販売されています。

詳細情報

魅力⑤エメラルドブルーに輝くダム湖

奥大井の森林部に建設された、高さ109m、幅308mと圧倒的な存在感を放つ長島ダムをご紹介します。長島ダムは静岡県内で唯一の「特定多目的ダム」です。「特定多目的ダム」とは本来の用途とは異なる、上水やかんがい用水の補給に使われることや、内部見学や花火大会の実施など観光商業目的にも利用されるダムのことを指します。また、長島ダムは景観にも配慮されたそのデザインにも注目です。
長島ダムのダム湖にあたる接阻湖(せっそこ)は、井川線の車窓から長島ダムの景観と同時に楽しむことができます。木々の緑に負けないほどの輝きを見せるエメラルドブルーの湖面は、人口湖とは思えないほどの美しさです。貯水量次第では、湖底に沈むかつての街の様子を薄っすらと垣間見ることもできるようです。

詳細情報

魅力⑥日本一の秘境駅 奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)

SNSなどでその秘境っぷりが一躍有名になった奥大井湖上駅(おくおおいこじょうえき)は、この大井川鐡道の井川線の通過駅です。長島ダムから続く接阻湖のエメラルドブルーと、駅の両端にかかる「レインボーブリッジ」と呼ばれる真っ赤な橋のコントラストがより奥大井湖上駅のミステリアスな雰囲気を演出しているといえます。このレインボーブリッジには線路の横に遊歩道があり、徒歩でも駅へとたどり着くことができます。
奥大井湖上駅で電車から降りると、目の前に山頂へと続く短い階段が見えます。この階段を上ると「レイクコテージ奥大井」という休憩施設があります。何かグルメを味わえたりお土産を買えたりという商業施設は特になく、本当にただ休憩するためだけの施設ですが、コテージの2階からは奥大井の大自然の絶景を眺めることができます。奥大井散策の際は、こちらのコテージで旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。

詳細情報

魅力⑦旅の疲れを癒す寸又峡温泉(すまたきょうおんせん)

千頭駅からバスで40分。奥大井の宿泊スポットといえばこちらの寸又峡温泉(すまたきょうおんせん)です。大井川鐡道は電車の運行本数もそれほど多くなく日帰りはややハードワークであることから、電車を利用する観光客には人気のスポットとなっています。
寸又峡温泉にはあの「夢の吊り橋」を巡るためのハイキングコース「寸又峡プロムナードコース」が設けられています。大自然の奥地ですが、初心者にも安心して散策できるように配慮されたコースであり、これからの季節には紅葉も見ごろを迎えるためお勧めのコースとなっています。

詳細情報

知られざる大自然の魅力を味わいに行こう

奥大井湖上駅を目的に奥大井散策を考えたことをある方も多いのではないでしょうか。奥大井散策には大井川鉄道が最適です。ぜひ奥大井にお越しの際は大井川鉄道を利用し、大自然のその知られざる魅力に迫ってみてはいかがでしょうか。

関連するまとめ記事この記事に関連する人気まとめ記事

新着のまとめ記事編集部おすすめ!新着人気まとめ記事

関連する特集この記事に関連する特集

ライター紹介このまとめ記事を書いた人

このまとめ記事に関して報告する