語り部の物語が聞ける宿として人気の「あえりあ遠野」は、日本民俗学の父・柳田國男の代表作「遠野物語」を研究する「いろり火の会」メンバーが、遠野のむかし話を聞かせてくれるスポット。宿の自慢は、遠野特産の希少な天然石「角閃石（かくせんせき）」を使った大浴場で、遠赤外線効果が体の芯までポカポカにしてくれます。

3階のホールで毎日開かれている語り部は、夕方4時から30分間の上演。もちろん宿泊屋は無料で楽しめます。「むがぁし、あったずもな」で始まる不思議な物語の数々は、遠野の旅の思い出として心に残ることでしょう。物語にゆかりのある近隣スポットを巡るのもおすすめです。

民話のふるさと遠野の風情を堪能するなら、木の温もりが溢れる日本家屋のお宿「旅館福山荘」もおすすめです。遠野ふるさと村や千葉家の曲り屋など、遠野を代表する観光スポットへのアクセスが良く、通常プランが大人7000円台とコスパも申し分ありません。

どこか懐かしい昭和レトロな建物は、日常の喧騒を忘れて心身ともにリラックスできる空間です。お楽しみの夕食は、遠野名物のジンギスカンや郷土料理の「ひっつみ」でほっこり。希望すれば新鮮な海の幸だって楽しめます。お風呂は8名まで入れる岩風呂と、家族風呂が利用できます。

民話の里の奥座敷「たかむろ水光園」は、伝統的な茅葺き屋根が印象的な「南部曲り屋」の離れに宿泊できるお宿です。内部にはふすまで仕切った和室が4つと囲炉裏の間がありますので、グループやファミリーでの利用におすすめ。囲炉裏を囲んでの歓談は、遠野ムードたっぷりのひとときです。

広い敷地内には日本庭園や釣り堀もあり、昔ながらの農耕具や民具を展示した資料館を併設しています。また、宿泊棟にはゆったりくつろげる和室のほか、洋室タイプのお部屋も用意されています。日帰り入浴でも人気の角閃石を使った大浴場は、和風呂と洋風呂の2タイプ。週ごとに男湯と女湯が入れ替わります。

良心的な価格と手軽さが人気の「徳田屋旅館」は、温かいおもてなしと遠野の郷土料理で身も心もデトックスできる素朴なお宿。阪神タイガースファンという名物女将が迎えてくれます。建物は3階建てで、居心地の良い和室と洋室が選べます。お風呂は24時間利用が可能で、客室は全室wifiが利用できるという使い勝手の良さも魅力でしょう。自慢のお料理は、遠野の地で昔から愛されてきた煮物や山菜のお浸しといったスローフードを中心に、お好みで遠野牛や山菜鍋、海の幸もチョイスできます。女将イチオシの地酒は300円からです。

いかがでしたか。今回は民話の里、遠野のおすすめ旅館についてご紹介しました。カッパ淵など、民話と関係した観光スポットもたくさんあり、ぜひ宿泊施設に関しても、日本の風情が感じられる場所に泊まってみては、いかがでしょうか。